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ドキドキタイム💕
27歳、彼女がいない歴2年の僕は、独りを楽しんでいた。
こんなに長く彼女がいないって言うのは初めてだったから、毎日が楽しくって!(*´∀`)つ (イヤミじゃないよw)
その間も、やっぱりバイト先で・・・モテたさwww
(この辺で、だいぶ男が引いているだろうけど、気にしないwww)
抱かれるために部屋に来た子もいた(゚∀゚;)
その間、餓死しかけたりw(マジだよ)、子供たちと仲良くなったりと、毎日飽きることがなかった。
そんな時、男を紹介して、と、元いた商社の女友達に言われた。
独身男ならいくらでもいる。
でもその中に、僕は入っていなかった。
彼女がいる息苦しさが嫌だったから。
適当に友達を選んで、いや、たまたま部屋に来た友達に声をかけただけ。
彼女いない歴27年の童貞男は、歓んで誘いに乗った。
日時を決め、お見合いをさせた。
商社の女性は、繊維事業部きっての美人。
案の定、友達はウレションを漏らしながら報告にやってきた。
死ぬほど緊張したと。
だろうなあ、と思いながら、僕は話を聞いていた。
ところが、女性と付き合った経験のない彼は、デートの場所や手を繋ぐタイミングなど事細かに聞いてきた。
そりゃあ、勢いだろ、やりたくなったらやれ!とか、適当に答えていたw
と、今度はその当の彼女からも相談を受けた。
デート中、一言も話さない、とか、手も握ってくれない、とか・・・。
知らんがな・・・そう言いたい気持ちを押さえて、二人の話を聞いていたw
ところがある日、その彼女が部屋に来た。
5年振りの再会だった。
談判に来たと言うのか、責任をとれって感じでw
「どうしてくれるのよ!? 私、あの人と付き合ってからずっとイライラしてるんだから!」
「知らんがなw 紹介しただけだから」
「責任をとってよ」
「ええー、なんだよ責任って。Nさんなら、いくらでも他にいるでしょうに」
実際、彼女は綺麗だった。
色白で目の大きい彼女なら、すぐにでも男は飛び付いてくるだろう。
「どうしてNさんは、紹介なんて必要なの? 美人なのに」
「ええ!? 美人なんて、そんな・・・・」
見る見る赤くなって行く彼女が、とてもかわいく思えた。
「Nさんは、モテるでしょうに。どうして彼氏ができないのか、不思議なぐらい」
「ええ!? 全然モテないよお。第一、付き合ったことなんてない・・・!」
彼女は余計なことを言ったと、慌てて口を閉じた。
驚いて見つめる僕。
目を逸らして、可哀そうなぐらい真っ赤になる彼女。
そう言えば、彼女は事業部の中で光ってはいた。
ただ、人を受け付けないような冷たい感じがしていた。
流石の僕も、彼女に話しかける時は緊張したぐらい。
「もしかしたら、いつも冷たくて怖い感じがするからかな!?」
「ええ!? 冷たい!? 私が?! ちょっとショック・・・」
ああ、彼女は自分のことを解っていないようだ。
「うん。だから会社でも声をかけにくかったもの」
「そんなあ・・・私、そんなに怖くないよ」
その時僕は、彼女の目が薄っすら潤んだのを見逃さなかった。
「ごめん、ごめん・・・悪い意味じゃないよ。いつも凛として近づきがたかった、って言いたかったんだ。言い方が悪くてごめん」
その時、彼女の頬を一筋の涙が。
「ごめん、Nさん。本当にごめん」
ポロポロと泣き出す彼女。
僕は思わず、彼女を抱きしめた。
「ごめんね。Nさんが余りにも綺麗だから、誰も声をかけにくかったんだよ」
「嘘ばっかり」
僕の胸で呟く彼女。
「嘘じゃないよ。ほら、俺の心臓の音、聞いてよ。ドキドキしているでしょ!?」
僕の胸に耳を押し付ける彼女。
「あ、本当だ。ドキドキしてる」
「実は、Nさんを抱きしめることが出来て、嬉しかったりして」
「バカ・・・」
そう言う彼女が死ぬほど可愛くて・・・キスしちまったい。
「どうしてこんなことするの?」
「可愛いから」
「ウソ」
「本当だよ。だから、もう一回やっていい!?」
「・・・・いいよ」
そうやって僕は彼女と付き合いだした・・・・・。
で、友達の方はと言うと・・・怒ってたwww
そりゃあ、当たり前だよねww
彼女を盗られたんだから。
「でもまだ、付き合っていなかっただろ!?」
「でも、俺が彼女のことを好きなのを一番知っていただろ!?」
まぁ、そうなんだけど・・・・・。
まあ、男と女だもの。何があっても不思議じゃない。
彼には、諦めてもらうしかないのだ。
それが嫌なら、取り返してみろ。
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それから彼女と一度映画デートした。
エンドレスラブだったか・・・恋愛ものだった。
その帰り、彼女を車で送った。
もう少し一緒にいたいと言うので、川沿いの護岸ブロックの陰に車を停めた。
満月が車内を明るく照らし出し、彼女の白い顔がまるで月の化身のように見えた。
「綺麗だよ」
そう言って、そっと彼女の唇に唇を重ねた。
唇を離し、おでこをつけながら彼女は言った。
「ああ、ドキドキして胸が苦しい」
「どこどこ?」
そう言って僕は、彼女の胸に手を当てた。
「バカ・・・ふふふ・・・」
彼女はそれを嫌がりもせず、笑った。
「あ、こんな時間! 11時が門限なの。早く帰らなくっちゃ」
時計を見ると10時55分。
「あーあ、もうちょっとだったのにな」
僕はそうぼやきながら車を発進させた。
「何がもうちょっとだったのよ?!」
「カズ子の核心に触れるまで」
彼女は黙った。
そして車を降りる瞬間、僕に向かって言った。
「私、名前を呼び捨てにされたの、初めてだったの。嬉しかった・・・。
じゃあ、おやすみ。ありがとう」
「おやすみ、カズ子」
久し振りにときめいた。
もう股間が痛いぐらいギンギンになってたww
彼女が胸を触られても抵抗しなかったのが、何より嬉しかった。
もう落ちたとも同然・・・そう思っていた。
🚗🚗🚗🚗🚗🚗🚗🚗🚗🚗🚗
約束した週末まで待ち切れず、僕は彼女の職場まで迎えに行った。
会社から出てきた彼女は、僕を見て驚いていた。
「どうしたの? 急に」
「うん、思い付きだよ。ただ逢いたくて」
「でも約束はしてなかったじゃない」
あれ?! 彼女は嬉しそうじゃない。
二人の距離を感じた。
「ダメだった? 都合が悪いの? わかった。ごめん、急に来て」
僕はそう言って、車を歩道に沿って停めた。
「ごめんね。いいよ、降りて」
「別に都合が悪いわけじゃないけど・・・どうせなら家まで送ってくれる?!」
「いいの!?」
「うん・・・・家まで」
彼女の家までの一時間、僕は何も話さなかった。
彼女も黙っていた。
ラジオから、懐かしのポップスが流れていた。
Stevie Wonder – Superstition
倒れそうなハシゴだなんて。
13ヶ月の赤ん坊が
鏡を壊したから
7年間不運に見舞われる
良い出来事は訪れない、だなんて
理解できないことを
信じる事が
苦難の始まり
迷信なんて気にするな
迷信に過ぎないさ
あんたが顔や手を洗えば
僕の悩みまで洗い流せるのなら
やってみせてくれ。
僕を白昼夢の中で
強くなった気にさせるだけ
僕を救おうとはしない
こんな悲しみが僕の歌になる
僕が全ての女を落とせるなんて、迷信さ。
ただ、自分に酔っていただけ。
「ごめんね。急に来て。もう来ないから安心して」
僕は「二度と」と言う言葉を飲み込んだ。
黙っている彼女の前に手を伸ばし、ドアノブを引いた。
「せっかく送ってくれたのに・・・・」
「あはは・・・気にしなくていいよ。ただそうしたかっただけ。ただ逢いたかっただけなんだ」
「次は? 次はいつなの?」
「うーん、また連絡するよ」
笑顔でそう言った。
もう二度と連絡はする気はなかったけど。
なかなか降りようとしない彼女に言った。
「どうしたの? 俺のことは気にしなくていいから、さあ、帰りなよ」
ずっと胸の前で腕をクロスしていた彼女はその手を降ろした。
僕は知っていた。それは警戒しているサインなのだと。
もう身体を求めたりはしないよ。キスも求めないよ。もう二度と。
「トシカズさん・・・今日は・・・ドキドキタイムはしないの?」
彼女の言い方に笑った。
「嫌なんだろ!? 無理することはないよ」
「嫌じゃない。ただその・・・その為に・・・」
「そうかも知れないよ。その為に来たのかも」
自分を大事にしてなよ、これから先もずっと。
「まだ、時間はあるから・・・」
「でも今日はいいよ。もう疲れちゃった。早く帰って寝るよ」
「お願い。ちょっとだけでいいから、この前の所に行きたいの」
「でも、そんな気分じゃないんだ」
「嫌よ。降りないわ。お願い! あそこに行きたいの!」
「ふっ・・・分かった。じゃあ、ちょっとだけね」
別れの臭いを嗅ぎつけたのか、彼女は引き下がらなかった。
僕の心はもう凍っていたというのに。
つづく・・・・
あとがき
調子に乗って、僕の恋バナを書いてみました(*´∀`)つ
最初はこんなこと書くつもりはなかったのに、気が付けばこうなってたw
馬鹿馬鹿しい・・・そう思ったら読むなよ・・・って、遅いかww
まあ、そう言わずに、お茶でも飲んでけ( ^^) _旦~~
今日は久し振りに爆睡したので、朝から頭の回転が絶好調だった。
五つぐらいの記事の話の続きを考えていた。
やっぱり寝るって大切だよねえ。
僕がもう5人欲しいwww
今日も最後まで読んでくれて(人''▽`)ありがとう☆
調子が良かったら、また続きを書きます。