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幸せのチップ


面白いよ。読んでみ(´ー`)

僕にとって幸せのチップは・・・

幼稚園、もしくは小学一年ぐらいだったかも。
昼寝をしていた。
折りたたんだ布団の上で。
猫のように丸くなって寝ていた。
干したてのお日様の匂いがした。

母が来て、僕をそっと抱き上げ、子供用の布団の上に寝かせた。
母に抱かれた感触が思いの外気持ち良かったので、僕はまた寝ぼけ眼のまま這って行って、また折りたたんだ布団の上に寝転がった。

期待通り、母はまたやってきて僕を抱き上げた。
「もう、この子は・・・」
母の温もりが伝わってくる。

僕は甘えて、母の豊かな胸の膨らみに顔を埋めた。
「もうお兄ちゃんなんやから」
母はそう言って、僕を暫く抱いていてくれた。

小さな赤ん坊の弟がいた。
母は弟に付きっきりだ。

お願い、お母ちゃん。
もう少しだけ。
このままで・・・・。



これが僕にとって、一番古い幸せの記憶。
どんな時でも、この時のことを想い出せば、気持ちが落ち着く。

僕はマザコンだ。
疑う余地もない。

色白の妻は、間違いなく母に似ている。

妻の胸は、

僕の帰るべき、ふるさとそのもの・・・・。




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