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地獄を耕す(ソクラテスとアリストテレス)

最初に言っておきます。
これは、私が昔聞いたうる覚えの話を想像力を駆使して輪郭を鮮明にし、分かりやすくしたモノです。
だから、こういう内容が書かれた文献があるのかどうかさえも知りません。
もしかしたら、アリストテレスのソクラテス批判にでも出ているのかも知れませんが。読んでないし、よぅ知らんしw
と言うことで、アリストテレスファンの皆さん、ソクラテスファンの皆さん、ついでにプラトンのファンの皆さん、ごめんなさい。m(__)m
まあ、いつもの妄想劇場のひとつとして許してください。
怒っちゃやーよ💕



昔ね、アリストテレスという賢者がいました。
彼の師匠の師匠であるソクラテスに会おうと思い、彼は天国へ向かいました。

しかし、驚いたことに、ソクラテスは天国にいませんでした。
噂によれば、地獄にいると言うのです。

そんな筈はないと思って、アリストテレスは、地獄に向かいました。
そしてそこで、畑を耕しているソクラテスを見つけたのです。

「ソクラテスさん、どうしたのですか? あなたのような偉い方が、どうして地獄になどいるのですか?」と尋ねました。
すると手を止めたソクラテスは、周囲を見渡して言いました。
「君にはここが地獄に見えるのかね?」
アリストテレスが周囲をよく見てみると、荒れた山を開拓した広い田園地帯が広がっています。
どこからか小鳥もやって来て、さえずっています。

「どこへ行っても私は、私のやるべきことをやるだけだ」
そう言ってまたソクラテスは鍬を振いました。

その時、額を流れる汗が陽の光を受け、美しく光ったのです。

アリストテレスはハッとして目を覚ましました。
彼は思いました。
天国って何だろう?

そして自分のやるべきことを悟ったのです。
私の仕事は、師の教えを説いて、

この苦しい現実を天国に変えることだと。


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