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たぶん、僕は強い。

初対面の人と会う時、僕はいつも心の扉を全開にする。
「好きなだけ傷つけてもいいよ」そう呟きながら。

そしてこうも言う。
「傷つけられるモノなら傷つけてみろ!」って。

きっと僕は強い。
少々のことでは傷つけられない。
例え傷つけられても、嗤えるタフさを持っている。

恐らく僕の心は傷だらけだ。
血を流し、膿んでいる傷もあるだろう。

でも、心が折れることはない。
例えば、打たれ強いボクサーのように。
例えば、ホームランを打たれ、笑いながらマウンドを降りる投手のように。

彼らの共通点は、「次こそはやってやる!」だと思う。
彼らには、諦める、と言うことがない。

僕もそうだ。
未だに夢を諦めきれずに追いかけている。

世界中に溢れている溜息と 君と僕の甘酸っぱい挫折に捧ぐ
あと一歩だけ前に進もう


最初から強い人なんていないと思う。
僕もそうだった。
いつも後悔ばかりしていた。

ああしとけば良かった、ああ言っとけば良かった・・・
そんな自分に苛立ちを覚えていた。

そんな時、僕はある本に出合った。
イリュージョン

人生は映画さ。全てはイリュージョンなんだよ。みんな、なりたいモノになればいいのさ。


ああ、そうだったのか!・・・僕は直感したんだ。
我慢することはない。映画の主人公のように自由に生きればいいんだって。

誰にも何も言わせない。
自分の人生は、自分で選ぶんだ。

僕は最初に、泥沼を想像した。
夢を追いかけて、結婚とか、仕事とか、子供とか、一般的な幸せと呼ばれるものを全て失いどん底に落ちた自分を。
公園の水を飲み、飢えをしのぐ自分を。
どこかの街の片隅で、寒さと飢えに震えながら死んでゆく自分を。

ありとあらゆる知識を駆使してリアルに想像した。
そして最後に、こう言って笑いながら死ぬんだ。
「今日は死ぬのにいい天気だ」

それから僕の悔いのない人生が始まった。
思いっ切り恥をかいた。
死ぬほど辛い思いをした。
でも、僕はいつでも、全てを捨てた者しか味わえない自由を感じながら笑っていた。
もう死ぬかもしれない・・・そう思いながら、笑っていたんだ。
嵐の日にも、台風の日にも、僕の胸にはいつも清々しい青空が広がっていたんだ。

でもきっと、僕のように強い人ばかりじゃないってことは知っている。
クヨクヨしている人を見ると、まるで若い日の僕を見ているようで胸が苦しくなる。
だからこそ僕は言い続けるんだ。
こんなバカがいることを。
こんな生き方もあるってことを報せるために。

少しでも勇気が出れば儲けもの。
少しでも、心が解放されれば儲けもの。
僕はそれだけで嬉しい(*´∀`)つ


Enough today?

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