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Roaded(歩いてきた道)

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夢を抱き、歩いていて来た僕の道です。 未だ夢は枯れず、ボロボロの身体で歩き続けています。 恐らく僕は、心臓が止まる最後の一瞬まで、前を向き、手を伸ばしているでしょう。
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#創作大賞2024

鍵のない部屋(27歳貧乏絵描きの住処) その5 叫び

遺影描きのバイトは辞めた。 余りにもハードで、他に何も出来なくなくなったから。 すると、…

tosiko
2年前
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鍵のない部屋(27歳貧乏絵描きの住処) その4 絵で稼ぐ

僕は焦っていた。 少しでも早くプロの絵描きになりたくて。 バイトしている時間がもったいない…

tosiko
2年前
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インドは旅行じゃないよ。冒険だよ。1

まぁ、バックパッカーに向けての警告だけどね。 怖がることもないけど、気合を入れて行け!っ…

tosiko
3年前
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鍵のない部屋(27歳貧乏絵描きの住処)  序章 餓死と乞食と資本論

餓死・・・ほとんどの日本人には関係ないだろうけど、 でも僕にとっては、身近だった。 二年…

tosiko
3年前
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鍵のない部屋(27歳貧乏絵描きの住処)その1

僕の部屋は、基本、鍵をかけない。 盗られて困るようなモノがないからだ。 いつの間にか、同…

tosiko
3年前
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鍵のない部屋(27歳貧乏絵描きの住処)その2

四畳半、六畳の2DK、ぽっとん便所付、家賃3万円。敷金10万円、礼金なし 家具は、自分で買った…

tosiko
3年前
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鍵のない部屋(27歳貧乏絵描きの住処)その3

深夜のコンビニバイトを終えた朝のことだった。 布団を敷き、寝ようとしていたところに、バイト先で知り合った女の子がやってきた。 18歳の身体の小さな女の子。趣味は読書。 僕と気が合って色々な本の話をした。 彼女は知的で温厚で優しくて・・・若いバイト君たちに人気だった。 僕は眠い目をこすりながら言った。 「どうしたの? 急に」 「だって、シフトが変わって、白石さんと最近会えないんですもん」 「そうか、でもオレ、眠いんだよね」 「分かってます。会いに来ただけですから。寝てくださ

鍵のない部屋(27歳貧乏絵描きの住処)閑話休題 この世に貧しい芸術家はいない

一尾60円の秋刀魚を買う。 アパートの廊下で、心を込めて七輪で焼く。 白い煙が真っ青な秋空に…

tosiko
3年前
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インドは旅行じゃないよ。冒険だよ。8.ガンガーの洗礼と魔法のオニオンスープ

早朝、朝日が昇る前に僕たちはガンガーの岸に到着した。 もう既に多くの人が朝陽を浴びたり沐…

tosiko
3年前
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