ゼロから始める【索敵】5才子連れの行者ニンニクの山菜採り
毎年恒例!北海道日高の山奥にアイヌネギ(行者ニンニク)を採取!!
初めて5才の男児を山奥に連れてゆきました。
美しい、大自然。
欲しい物を求めて、険しい山道を上り、
時には、ころげ落ちたりしながら、
アンバランスの中、獲物を探索する営み。
これを息子に体験して欲しかったからです。
今回、自分の役割は、採取は他の者にまかせて、
子供を守るための護衛に努めること。
なぜなら、日本最大最強生物のヒグマが生息している山だから、、
昨今の北海道は、事故が多発中なので、
全力でリスク対応をして挑みました。
護衛をする上で最も重要な考え方は、「索敵」です。
索敵とは、軍事用語で使われますが、
故事で要約すると、敵を知り、己を知る行為の追求です
この場合、ヒグマのスペック、習性、
弱点、事故の事例、対処方法を把握することです。
間違った反射行動は悲惨な事故を招きます。
巨大なかぎ爪によるパンチ力は2トン。
全身鋼の筋肉と体毛に覆われている。
時速最大50キロ以上なので逃げても無駄。
全盛期のマイク・タイソンでも勝てません。
索敵した結果、熊対策の要点は、
絶対に熊と遭遇しないこと。
遭遇率を極力、低くするよう努めることです。
戦うことを前提にしては絶対ダメ!!!
その為、護衛役のすることは、
採取する山の、市町村管轄の警察HPの直近情報を確認。
人身事故を起こした熊が生息する地域の山には入山しない。
現地を偵察!糞、足跡、爪痕の有無の確認
爆竹を鳴らしながら入山する。
(恐れない熊もいるが大半の熊は怖くて退散)
採取エリアに濃縮唐辛子の液体を散布
(熊は生理的に唐辛子の匂いが苦手)
遭遇した場合の為の熊スプレーを装備。
3つの遭遇パターンを脳内で想定。
特に、アメリカ産最強のカウンターアソールストロンガーは必須の武器。
https://e-mot.co.jp/product/%e3%81%9d%e3%81%ae%e4%bb%96%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89/counter-assault/product-7849/
こいつの使い方は勿論。
即取り出して、発射できるシュミレーションをすることで、
最悪には備えることができます。
風向きを考慮に入れて、正しい距離で発射すれば、
熊の闘争心を排除。
化け物を退散させることができます。
索敵して護衛に努めることで、危険な山奥でも、安全を確保することができます。
近年、危ないからという理由で、
山奥に行ってはダメ。
川や海で泳いではダメ。
高いところに行ってはダメ。
子供の好奇心や挑戦心を親が奪っているケースは否めません。
しかし、リスクを索敵!準備することで、
その危険は、より安全なものへと変わります。
大人が子供に伝えるべきことは、リスクから逃げることを教えるのではなく。リスクへの向き合い方だと感じた次第です。
だって、生きるということは、それ自体リスクなのだから・・
5才の子供が伸び伸びと、狩猟に励み。
生まれて初めて、自分で採った獲物を食する。
親冥利に尽きました。
行者ニンニク(アイヌ葱、ヒトピロ)は山菜の王様と呼ばれる所以は、
その栄養価の高さにあります。
索敵して、安全を確保して目的を達成。
獲物を持って帰って、血肉にする。
我が子へ、この営みを伝えることができたなら幸いです。