16 言葉をもらう歓び
毎日書くのはしんどい。
書けなかったらどうしよう。
そういう思いが潜んでいるので苦しいのだ。
何とか金にならないものか。
そう考えているせいもある。
投げ銭などそうそう簡単にもらえるわけもないと分かっているのに、現にもらうことができないと、くさる。書く気が失せる。
けれども毎日書くことで違う景色が見えてくる。
山を歩くようなものだ。
いつもの街中とは違って、山歩きはしんどい。
けれどもそのしんどさを忘れて歩くとき、山歩きは心身に霊気を吹き込んでくれる。心の奥底に、まだ見ぬ泉が湧き上がっているのを教えてくれる。
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13 雑然の命│随想詩
https://note.com/tosibuu/n/n4e2e7bdde1fc
夕日に照らされ、紅い不織布の袋が輝いているのを見て、この輝きは写真にはうまく撮れないだろうなと思いつつも撮ってみて、すると、ああ、この雑然とした写真の様子こそが、まさに今のおれの人生だなという感慨が浮かんできて、一気にこの詩を書いた。
一人よがりの詩など書いてもたいてい反応は少なく、言葉をもらえることもほとんどないから、結果に期待するところは何もなかった。
すると嬉しい方向に予想が外れて、スキの数もこのひと月に書いたものの中で2番目に多く、三名の方からは暖かいお言葉もいただいた。
まだ半月ほどしか続けていないけれども、気負わずに毎日書こうと、気持ちを確かに持ち続けた結果を、一つの手応えとして感じることができた。
お言葉をいただいた、おきふぴあのさん、金太郎の妻さん、冬穂さん、いつもありがとうございます。
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14 冥界魂沈め素描|としべえ@詩小説 @tosibee #note https://note.com/tosibuu/n/ne6306cf3570a
こちらは、ムラサキさんが主宰しているネムキリスペクトのアンソロジーに参加させていただいた作品で、ぼくにはよくあるパタンの夢物語だが、泉鏡花の「天守物語」を読んでいたら、何か書けそうだなという気になり、さらさらと書くことができた。
(鏡花のような素晴らしい作品が書けたわけでは、もちろんない)
題名に素描とつけたのは、筆力があればもっといろいろ書き込みたい気持ちはあるのだが、実際には時間も体力もありゃしませんので、軽くスケッチ風の小さなお話しか書けないでいることの言い訳なのだが、この拙い小品について、いつもコメントをくださる方々に加えて、ネムリス(と勝手に略します)の皆さんが、これまた暖かくも鋭くも深堀りの感想の数々をつけてくださって、本当に感謝感激雨あられなのでございます。
びあのさん、syuranoyoruさん、ムラサキさん、金妻さん、千本松由季さん、りりかるさん、磯貝剛さん、海亀湾館長さん、誠にありがとうございます。
というわけで、自分の書いたものに対してお言葉がいただけるのは、心底うれしいことです。
にも関わらず、ぼくなどは承認欲求の泥沼に沈みかけてる人間なので、ある記事で少し声をかけてもらえると、そのときは喜んでいるのに、次の記事にコメントがつかないと、すぐさま自己否定的投げやりな気分がむくむく膨れ上がるという、何ともタチの悪い、太宰系だめ人間なのものでして、しかしです、ここに書いた2作品について改めてこのように皆さまのお気持ちを十分に味わったとき、ぼくの拙い作品に、皆さんが関心を持って接してくれているというまったくの僥倖を、入れ墨として永久保存するくらいの気持ちで胸に刻むことにいたしまして、さてこの先どこまで毎日更新が続くかは不明でありますが、子象の行進のメロディなど頭の中で奏でながら、ひょこひょこと行進を続ける所存なのでありました。
それではみなさん、ナマステジーっ♬
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