「開け心」の由来とサイケデリクスについて - きのこの話 #4
[この記事は「である」調になってます。文体不統一で、ごめんなさい]
「開け心」というマガジンを作って、三回ほど不思議なきのこの話を書いた。
このマガジンの題名「開け心」というのは、イエロー・マジック・オーケストラの楽曲から拝借したものなのだが、あるとき、この言葉はサイケデリクスのことを意味しているのだろうなと、ふと気づいた。
y.m.o. 自体は特別サイケデリックなバンドではないが、たとえば細野晴臣氏に感じられるヒッピー文化というものを考えてみても、サイケデリクスとの関係は推し量られる。
psychedelic という言葉は、ギリシア語の psyche (精神) と deloun (顕現) という言葉を組み合わせての造語ということらしく、細野さんは、これを「出(いで)よ精神」と解し、少し言葉を変えて「開け心」としたのだろうと思ったのだ。
というような話ではあるのだが、ぼくがこのマガジンで書きたいと思っているのは、サイケデリクス自体のことではなくて、それに関わりはあるのだけれど、もう少し周辺というか、向こう側というか、つまりサイケデリクスと呼ばれる物質自体のことが書きたいわけではなくて、それが引き起こすとされている心の状態のことが書きたいのであり、そうした状態がわざわざ外から物質を摂取しなくても経験できるということを、自身の経験も交えて書きたいと思っているのである。
そのとっかかりとして、ぼくのきのこ体験を少し書いてみているわけだが、現在日本では法律で規制されていることもあるし、とかくニッポンという国は法律やら常識やらということに関して敏感な部分があるので、ぼくのようなおっちょこちょいが余計なことを書くと、気分を害される方もいると思うので、今回もこのあとは有料部分とさせていただく。
今回はきのこに関して、人を「狂気」に誘う暗黒面について簡単に書こうとおもったのだが、話が簡単には収まらないので、今回はその出だしに留める。
関心のある方は投げ銭感覚でこのノートを購入していただかく、あるいはマガジンを購入していただければ幸いである。
[2017/11/22 追記: だいぶ古い記事になりましたので、無料化いたしました]
さて、本題のきのこの話に入る前に lsd について少しだけ書きたい。
lsd は非常に強力な作用を持つ物質だが、日本ではもちろん規制されているし、ぼくも経験はない。いわゆるマジックマッシュルームの成分とは物質として異なるのだが、作用は似ていると言われ、ただし、マジックマッシュルームのほうがだいぶ効果が控えめとされる。
その lsd について「素質がある人間が摂取すると気が狂ってしまう」とものの本に書いてあるのを若いころに見て、そんなものは、たとえ機会があっても、とても怖くて近づけたものではないな、と思った。
ところが、人間というのは怖いもの知らずなものである。まだ規制がなかった当時、漢方医の先生が、治療法としての使用を探ってマジックマッシュルームを自ら摂取していることを知り、その先生がおこなっているマジックマッシュルームのワークショップでボランティアのヘルパーを募集しているのに興味を惹かれ、それに応募してしまったのである。
そうしてぼくはサイケデリクスの世界に足を踏み入れることになったのだ。
[つづく]
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