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3.14(24/89日目) 爆竹調達
9時起床。
夫人に洗濯機は貸してもらえるか尋ねたところ、駅の近くにクリーニング屋があるからと地図を書きながら説明してくれた。
スペインは乾燥しているのであまり汗もかかない。だからというわけではないが、インナー以外は一度も洗っていない状態だった。
手書きの地図を見ながら歩く事5分、無事クリーニング店に到着。日本のような無人の洗濯機が並んでいる場所を想像していたが、対面式のクリーニング屋だった。
洗濯物を抱え中に入ると、店員の青年が出てきて
「Hola!オレが洗っといてあげるから17時に取りに来な!950ペセタ!」
とハイテンションすぎる口調で言ってきたので思わず笑ってしまった。日本ではこんなテンションの高いクリーニング屋見たことがない。
靴も少し臭ったがさすがにそれは頼めそうもないので諦めた。
衣服を預け、今日も14時の爆竹ショーを見物しに広場に行くと大勢の人が集まってきていた。少し早めに広場に着いたので、大量の爆竹の束と花火師の目の前、もはや爆心地とも言えるであろう場所に陣取った。いくつあるか分からないがとにかく大量の爆竹がぶら下げられていた。
爆心地では花火師らしい小柄な職人おじさんが爆竹をセッティングしていた。
14時。
昨日までと同じく盛大に花火と爆竹が鳴り響く。昨日とは構成が少し違い今日はロケット花火らしきものも5000本程一気に打ち上げた。相変わらず凄すぎる迫力である。
拍手喝采の中10分ほどで終了。爆竹ショーを成功させた職人おじさんは職人仲間から胴上げされていた。
毎日終わったあと胴上げされているのだろうか…。
広場周辺は通常の人口密度に戻ったが、それでも今日は週末ということもあって前日よりは人は多かった。その後、バレンシアのフットボールスタジアム「エスタディオ・デ・メスタージャ」に行ってみた。
歩く事30分で到着。おそらく5~6万人は入る大きなスタジアムだったが、頭の中がお祭りモードになっていたので試合は観る予気になれず、スタジアムの周りを一周してスタジアム見学を終了とした。
17時になったのでクリーニング屋に衣服を取りに行くと、すでに衣服がキレイに畳まれた状態で袋に入れられていた。
親切に肩から掛けられる紐付きの袋だった。服を受け取ると
「これ持ってきな!」
と、爆竹をキャンディ感覚で手渡してくれた。祭りの初日に自分の背後で鳴らされたものと同じ大きさのものだ。こうやって誰でも爆竹を持っているという環境が整っていくというわけか。
祭り中はところ構わず突然爆竹が鳴るので常に心拍数が上がりっぱなしである。
ホテルに戻り、カフェのカウンターで昨日と同じくオーナーと謎の会話をして部屋に戻った。
mañana(=明日)の部分だけ聞き取れたのでおそらく明日は盛り上がるというようなことを行っていたのだと思う。
寝る前に昨日までの出費を計算してみたところ13万円程だった。予定では9万2千円(1日4,000円)なので4万円程オーバーしている。
20日までの宿の前払いも含めての金額だが、それを差し引いても予定よりもオーバー気味である。
出店のポップコーンばかり食べている場合ではないな...。
節約せねば。
本日の出費
朝食 600Pts
昼食 200Pts
洗濯 950Pts
コーラ 150Pts
ポップコーン 300Pts