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登山者はフリーライダーで良いのか?

先週末、丹沢にある鍋割山と塔ノ岳に登った。大倉尾根の下りが想像以上にキツかったこと、その中で左足の登山靴のソールが剝がれたことはさておき、今回の山行で一つ思ったことを共有したい。

特に塔ノ岳はこれまで行ったことのある山の中でも指折りの登山者数であった。軽く100人以上の人とすれ違った気がする。バスや駐車場の様子から考えると1日合計で1000人以上になるのかもしれない。年齢層もバラバラ、国籍も様々であり、いわゆる登山の格好をしている人から、軽装でペットボトルのみ持って登っている人もいた(決してお勧めできないが・・・)。
それだけの登山者がいるからか、登山道がかなりしっかりと整備されていた。

例えばこんな感じの梯子があったりする
鍋割山から塔ノ岳への間の道(標高1300~1400mくらい)もこんな感じで整備されている

塔ノ岳は登山口から山頂まで1200m以上もあるため、ここまで資材を運ぶのは相当に骨が折れる仕事のはずである。また、もしヘリコプターを使うにしても、それなりの費用が掛かる。

一方、今回自分は交通関係以外は現地でお金を使うことはほぼなかった(正確に言うと途中の有料トイレのみ)。つまり、この登山道を利用させてもらうことに対して、何の対価も支払っていないことになる。また地元経済に貢献することもほぼ皆無と言える。

考えてみると、都民の森付近のような公的な登山道以外では、利用者が登山道整備になにがしかの費用を負担することはほとんどないように思う(。受益者負担が本筋だとすると、任意で登山道整備に資金面で協力するような仕組みがあっても良いのでは・・・と思った。登山道整備の労力を考えると、一人500円とか1000円を寄付なり強制力を持たせる形で徴収するのはありでは、と思う。

富士山では協力金制度があるようだが、他の山でも任意の形で広がっても良いのでは・・・と思った次第。まあでも、どの主体が集めるのか、その主体が集めることの妥当性はあるのか、会計をどうするのかとか、色々問題はあるのかもなとも思う。

おまけ

大倉尾根を下る途中で剥がれかけた登山靴の底。この後、完全に剥がれることになる・・・ 14年前に買った登山靴なので予見は出来たかもしれない



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