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(6/17追記あり)「なぜ水野英子は「少女マンガ」のパイオニアなのか」@ゲンロンカフェ 登壇します!

【開催日変更のご案内(2024.6.17追記)】

ご登壇者の体調不良により、開催日が7月28日(日)に変更になりました。事前に会場観覧のチケットをお申込済みの方も、そのまま延期日のイベントにご来場が可能です。
チケットお申込済みで延期日のご来場が難しい方は、当初のイベント開催予定日(6/22)までキャンセル(返金)を受け付けます。Peatixのメッセージ、または
info@genron.co.jp までご連絡ください。


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こんにちは、図書の家です。

来る6/22、五反田ゲンロンカフェにて、水野英子先生のトークイベントが開催されます。(7/28に変更になりました)
●なぜ水野英子は「少女マンガ」のパイオニアなのか ───恋も、歴史も、芸術も
6/22 7/28(日)五反田ゲンロンカフェ 14時〜

こちらのイベントに、『総特集 水野英子』のご縁で聞き手のひとりとして図書の家・岸田が登壇させていただくことになりました。
水野先生の歩まれてきた、少女マンガのパイオニアとしての偉大な足跡をたどりつつ、少女マンガというものがこれまで何を描いてきたのか、今、「少女マンガ」というものをどうとらえるべきなのか?といったテーマにも踏み込んでいきたいと考えています。水野英子先生のファンの方はもちろん、少女マンガファン・あるいは少女マンガまったく馴染みがないといった方にも、楽しめるイベントにしたいと思っております。

図書の家としてはやはり、とにもかくにもまず資料!!ということで、1950〜60年代の「少女クラブ」「週刊マーガレット」「週刊セブンティーン」の現物や切り抜きなどをお見せしながら、水野作品の魅力や、少女マンガという文化の豊かさなどをお話したいと考えています!なかなか現物を目にする機会のない貴重な資料と思いますので、ぜひお楽しみに!
また、このイベントでは、会場にいらしてくださった方限定で、水野英子先生にサインをいただける時間をご用意しています。(サインは『総特集 水野英子』に限ります、どうぞご了承ください)

まだまた会場のお席に余裕ありますし、当日現地は難しいという方には配信もありますので、ぜひぜひ!!!!よろしくお願いいたします。

「少女マンガについて考えるイベントをやりたいと思っているのですが、ご協力願えないか」とさやわかさんからお話がきたのが、今年の1月末でした。
ドラマ「セクシー田中さん」の騒動から芦原妃名子先生の訃報というあまりにも惨い結末の、とても重く大きく辛い出来事が起き、かねてよりのアイデアを早急に実現に移すべきと思われたとのことでした。
図書の家としても同様に、あの一連のことには深くショックを受けていましたので、できることがあるならとお引き受けいたしました。そして少女マンガについて、まず最初にお話を伺うのなら絶対!!!水野英子先生がいいと思います、と推薦させていただきました。

さやわかさんのイベントに対する思いは、イベント紹介ページに掲載されています。が、こちらにも引用させていただきます。これを読んで共感してくださる方はぜひ当日会場に、あるいは配信で見ていただけると嬉しいです!

なぜいま、水野さんにお話を伺うのか。
一般的に、僕と同世代か、それ以下のひとたちは、どれだけ水野英子さんをご存知なのだろうか。男性でも、女性でもいいけど、たとえばあまりマンガを読まないような人が。水野さんは少女マンガのルーツだとか、「トキワ荘」にいた唯一の女性作家だと語られる、伝説的な作家です。そういう知識として、知っているかもしれません。
だったら、今回そういう話をするのか。それもある。だけど、それだけではないと思います。以下、書いてみます。

家族、労使、ジェンダー、政治など、昨今の社会を賑わす問題については、SNSなどでもよく議論されています。そうした流れに同調し、映画や小説、テレビドラマ、そしてもちろんマンガなども、人気作や深く考えさせられる作品を増やしてきました。
しかし、そもそもそうした問題について深く考えてきたのは、日本のマンガジャンル、さらにいえば、女性作家たちの手がけるマンガ、そして少女マンガや女性向けマンガでした。

僕が、話題のNHKの朝ドラ、韓流ドラマ、キャラクター性の強いハリウッド映画、文学賞の受賞作品、若者向けの音楽、アニメ映画、などなど、などなど、を見て思うのは、結局これらはすべて女性マンガ家たちの想像力にルーツがあるし、それに手本を求めたことをやっているのではないか、ということです。年々、そう思うようになりました。つまりいまの世の中を考える上では、日本の女性マンガ家の想像力について考えることが必須である。
しかし、世間はそういうものの見方をしません。女性向けのマンガが注目されたとしても、それはその作品だけを注目すべきものとして扱っていたり、どうかすると、女性たちが喜んでいるだけだという、ひどい見方も今なおあります。あるいは、少女マンガが好きな人たちだって、あまりそういうふうには思ってくれない。

僕は男性です。少女マンガについて男性が語ることは、過去いろいろな困難を抱えてきました。だから、あえてそういうことはしなくてもいいのかもしれません。しかし昨今の状況を見ると、それをやるべきではと思っています。

うかうかしているうちに、近年ではマンガジャンル自体、ネットを通じてすごく読まれるようになり、ドラマや映画の素材にもなっています。しかし同時に、さまざまな軋轢も生まれています。僕は、その理由こそは、世の人びとが女性作家のマンガ作品について、上記したような見方をしていないからではないかと思うのです。

だから、水野英子さんにお話を伺いたいのです。僕は男性で、別に少女マンガの専門家でもありません。だからうまくお話できるかもわかりません。でも、図書の家の岸田志野さんにもご登壇をお願いして、頑張らせていただくことにしました。その話をみなさんと共有したいのです。たくさんのご来場をお待ちしております。

さやわかさんのメッセージ
https://genron-cafe.jp/event/20240622/


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