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個人ビジネスプレイヤーのしんどいところ4選


お疲れ様です。
かれこれ昼飯に鶏胸肉で自作したサラダチキンを食い続けているとしぞーです。

最初は調味料を工夫して味変したりしていたんですけど、最近は無味で食べてます。塩もなし。
それでも鳥の味とちょっとした塩味を感じるのでそれで十分で、
多分これは一生続くような気がしますね。
何よりも、午後のパフォーマンスが最高です。
たまに炭水化物を食べるとその違いが歴然ですね。


さて。


今回は『個人ビジネスのしんどいところ』について書きます。

僕自身、個人ビジネスプレイヤーです。
組織を大きくすることを一切考えていませんので、一応法人経営者(10期)ではあるものの、実態は全くもって個人ビジネスプレイヤーです。

同時に、仕事柄多くの方のお悩み相談を受けます。
その対象もほとんど個人ビジネスプレイヤーです。

そういう意味で、業界でもかなりトップレベルに「個人ビジネスプレイヤーが何に悩んでいるのか?」を把握している人間だと自認しています。

そんな僕が『個人ビジネスのしんどいところ』をまとめてみます。

すでにビジネスをやられている方には共感して欲しいなと思いますし、
これからビジネスを始めようとしている方(または独立をお考えの方)には、その決断の材料にして欲しいなと思います。

もちろん、僕自身は個人ビジネスを最高だと思っています。
が、デメリットがたくさんあるのも事実。

できるだけそれを客観的に提示するつもりで書きます。

それでは本編にまいりましょう!


音声でも喋りました。

Twitterもやってます。


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1、毎月の給料という概念がない

 

個人ビジネスプレイヤーである以上、自分の給料は自分で稼がないといけません。めちゃくちゃ当たり前の話ですけど。

そして事業の売上や利益というものは完璧に把握できないため、会社員のように先々の収入を計算することが難しいんですね。

もちろん、法人化したら役員報酬を設定するし、個人事業だとしても疑似的に給料を設定することは可能です。
でも、あくまでもその給料は自分で稼いでくるものだから、どうしてもそこには不安定さがある。

なので「会社から安定的に給料が振り込まれる」という絶対的な安心感がないんですね。

これは結構しんどいです。

10年以上前に僕が起業した際に、一番初めにきつかったのはこれかも知れません。

あのとき何度「給料をもらえるって素晴らしいことだったんだ・・・」と思ったことか。

個人ビジネスプレイヤーが一番初めに慣れるべき要素かも知れません。



2、感情の共有が難しい


辛いことがあったら共有したいじゃないですか?
仕事がうまくいったら褒めてほしいじゃないですか?

でも、個人ビジネスプレイヤーはそのような感情の共有相手を見つけるのが難しい場所にいます。

場所を選ばずに悩みを共有すれば
「そんな変なことをやっているからでしょ?やめれば?」
と言われてしまうし

場所を選ばずに喜びを共有しようとすれば
「こいつ怪しいことやってんな」
と思われるし

まぁしんどいわけですよ。


会社員であれば、同僚とは必然的に同じ環境を共有していることになります。また、会社員という括りで考えると、世の中の多くの人に同じ属性があるわけですから、共有できる相手と出会う確率は相当高いです。

飲み屋でたまたま隣になった人と仕事の話題で盛り上がる。というシーンを思い浮かべてみてください。その内容が「個人ビジネスあるある」である可能性はとても低いことがわかると思います。

個人ビジネスは一昔前に比べるとある程度メジャーになりました。
でも、まだまだ少数派です。
だから同じ環境にいる人が極端に少ない。
SNSなどで通じ合うこともできるかも知れませんが、
勤め人と比べて(もちろん、パート・アルバイト・主婦(夫)にも同じことが言える)共有相手を見つけるのが難しいと言わざるを得ないでしょう。

つまり、個人ビジネスプレイヤーは孤独になりがちなんです。


思うに、個人ビジネスプレイヤーって中途半端なんですよね。

われわれが従っている現在のルールは「資本主義」と呼ばれます。
資本主義においてはプレイヤーが『資本家』と『労働者』に大別されるわけですが、個人ビジネスプレイヤーはどちらに属すのでしょうか?

かなり簡略して表現すると

『資本家』とは資本(お金)を使ってお金を得る人々です。
彼らはリスクを負う代わりに、大きなリターンを手に入れることができます。そして、資本が増えればその可能性も上がりより大きなお金を手に入れるチャンスがあります。

『労働者』とは自身の労働力を販売し、対価としてお金を得る人々です。
先行投資が必要ないのでリスクは少ないですが、その分リターンも限定的です。

個人ビジネスプレイヤーは上記のどちらに属すでしょうか?

感覚的に「どっちにも属す」ような気がしませんか?
リスクを負って投資をしているけど、自分の労働力でお金を稼いでいる。

いいとこ取りと言ったらよく聞こえますが、
ある意味どっちつかずで中途半端なんですよね。

だから、サラリーマンとも話が合わないし
かと言って企業の経営者とも話が合わない。


このような孤独感をどう解消するのか?
というのが、個人ビジネス生活の大きなテーマだったりします。


 

3、メリハリ?何それ?


『会社』という箱があるのって実はすごく良いことなんですよね。

箱の中にいるときは仕事。
箱から出たらプライベート。

という明確な棲み分けができるからです。

(もちろん、休日でも会社から電話がかかってくるとか、そうじゃないパターンもあると思いますが、それでも箱があるのはでかい)

昨今、テレワークの仕事が増えていると思いますが、それによって『箱』の重要性を認識した方も多いのではないでしょうか?

でも、個人ビジネスにはそれがないんですよね。

もちろん、擬似的に『箱』を作ることはできますよ。
事務所を構えてみたりとか、仕事専用のスペースを作ったりとかね。
でも、それって自分が勝手に決めたことだし、誰かに強制されていることでもない。
しかも、箱から出てもいくらでも仕事はできちゃうわけじゃないですか。

となるとどの瞬間でも仕事ができることになってしまい、捉えようによっては「仕事をしていない時間がある」=「サボっている」みたいな感覚になることもあるわけですよ。

だから、会社員のときと比べてプライベートを全力で楽しみづらいという傾向があるのです。
これ、共感ポイント相当高いはずです。

僕も(最近はかなり克服したものの)昔はこれにかなり悩んでいました。

特に顕著だったのはお酒ですね。

会社員時代は営業職だったのもあって(?)かなり頻繁に仕事おわりの飲みがありました。クッタクタに疲れた後のビールって激烈に美味いんですよね。でも、起業してからは(同じぐらい疲れているにもかかわらず)なーんかモヤモヤが残ったままで、ビールがそれまでよりも美味しくなくなったんですよ。

この原因はおそらく「仕事が終わった」という明確な区切りがないことです。

音声とかでもよく「メリハリをつけるためには」みたいなノウハウを喋っているんですけど、当事者じゃない人にとっては「そんなに気にするところか?」と思うかもしれません。

でも、個人ビジネスプレイヤーにとってはかなり深刻な問題なんですよね。

この辺りの技術を身につけるのも非常に重要です。



4、何かよくわからん不安


まぁ、これが最大のしんどさでしょうね。
全ての個人ビジネスプレイヤーが共感してくれると思います。

人間が生きていく以上、不安は必ず存在します。
不安には人間を『準備させる』性質がありますから、人が生きていく上でむしろ必須の感情なんですよね。
だから、どんな環境にいる人も何らかの不安を抱えているわけです。

しかし!
個人ビジネスプレイヤーの不安はなかなか厄介なものです。

個人的にも、不安の大きさや気持ち悪さだけで言ったら、収入が今よりも少なかった勤人時代の方が少なかったと断言できます。

また、仕事柄かなりたくさんの人の悩み相談を受けてきたわけですが、この「えもいわれぬ不安」について悩んでいる人の何と多いことか!


僕らのビジネスには何の保証もありません。
うまくいかなかったらその責任は全て自分に降りかかってくるし
(もちろんその分リターンは大きいですよ)
仮に今うまくいっていてもいつか食えなくなる可能性はあるし、その可能性を無限に想像できてしまいます。

想像できてしまう以上、理論上不安がなくなることはないんです。

さっきも書いたとおり、その不安は事業を前に進める原動力になりますから、必ずしも悪いというわけではありません。

でも、二つの意味で悪いところがあるんですね。

一つはその不安の肌触りが気持ち悪いこと。

漠然とした不安ってかなり気持ち悪いんですよ。
例えば「家の鍵閉めたっけ?」という明確な不安なら、鍵が閉まっているか確認すれば解決するじゃないですか?
でも、事業に関する不安って(それに対して努力はできるものの)即座に解決する類のものじゃないですよね?
横にあってそれをどうにかしたいと思っているのに、すぐにどうすることもできない。
だからねっとりしていて気持ち悪い。

ときには、事業がうまくいっているにもかかわらず、その不安に耐えられなくなって個人事業から撤退する方もいます。(そういう例、何件も知っています)


もう一つの悪い点は、その不安が早まった判断を生み出すことです。


不安を解消するためには不安の原因になっているものを潰さないといけません。
不安を正しく捉えて必要な行動だけができている分には良いのですが、ときには不安から逃れたいばかりに無理なチャレンジをすることも少なくありません。

例えば、転売をしていた人が上位の物販を志すとか、他のビジネスに手を出すとか。
その行為自体は別に悪いことじゃないしむしろ建設的な良いものなんですけど、それが「焦り」から来るものだと後で後悔したりします。

基本的にずっと同じようなビジネスをやっていると「このままで良いのか」という不安に飲み込まれます。そして、その不安を解消するために(実際はそのままで良いにもかかわらず)新しいことを無理やり始める。
このパターン、めちゃくちゃ多いんですよね。

いや、それでうまくいくパターンもあるから、絶対にダメってことじゃないんです。

でも、人によってその人がおさまりたい事業の形ってあるじゃないですか?
組織を大きくするのか個人のままキープするのか?
お金はたくさん欲しいのか暮らせる分で良いのか?
たくさん働きたいのか出来るだけ働きたくないのか?
これらをしっかりと考えて理想の状態に持っていけるのが、そもそも個人ビジネスのメリットなんです。

でも、不安は事業を前に進ませる力があります。
その人が今のままで良い・今の状態が理想だと思っていても、不安は前に進むことを要求します。
そうして前に進んだ結果、自分がいたくない場所に連れてこられてしまったみたいなことも起こり得るわけですよね。

こんな感じで、個人ビジネスにおいての不安はとても扱いが難しく、
僕らが解決すべき重要課題の最たるものだと言えます。


特に。

ここ半年程度、世間が目まぐるしく変わっています。

元々あったコロナの問題に、急激な為替変動、戦争による物流の混乱、それらによる物価高。

まさに不安をいくらでも感じられる環境が整っており、これはもう「お前個人で生きていく適性があるんか?」と試されているような状況です。

しかも、多分これからもっと状況は混乱を極めるでしょう。

だから僕らは、不安の内実を正しく軽量して、それを正しく行動に落とし込んで、正しい行動ができているなら過度に不安に恐怖しない。
ということをしていかないといけないし、その技術を磨いていかないといけない。

そう強く思いますね。



まとめ


ってな感じです。

個人ビジネスってしんどいと思いますよ。本当に。
これはいちプライヤーとして心から思います。

とはいえ、僕はそれでも個人ビジネスが最高の形だと思ってます。
(他の世界じゃ生きられないってのもありますけど)
僕自身はこの生き方以外を考えることができません。
本当にこういう生き方ができる時代で良かったと思っています。

だから、この「しんどさ」に耐えられるか?
デメリットをメリットが上回るのか?

という部分に関しては、それぞれ個々の適性があると思います。
そういう意味で今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。


個人ビジネスの良いところについての記事はこちら


それではまた次回!

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