口コミのチカラ
個人が誰でも発信できるSNSの時代。
うまくいけば簡単に多くの人に届けることができるのかもしれない。
しかし、このような時代にあって、逆にオールドスタイルの「口コミ」に注目している。
口コミは、時間がかかる。ひとりひとりに声をかけて行く行為は、地道な戦術だ。
しかし、逆にこの口コミの方が、価値を質を理解してくれる人を着実に捕まえることができるようにも感じている。
今年の2月に実際に私が実施したイベントの話。
職員向けの講座でまずはチラシを作った。
これをどう使うか?
大量印刷してばらまくのがひとつだろう。
しかし、私はそれをやらずに、自分の知っている限りで「この人なら、興味を持って参加してくれるだろう。」「参加して喜んでもらえるだろう」という私の主観で選んだ人だけに、ていねいに内容や講師について説明しながら声を掛けて回った。
全部で45人に声を掛けて、集まった11人は、それぞれ思うところがあり、みんな前向きな人ばかりだった。
講座を終えて、それぞれが得るものを得て帰ってくれたと思っている。
一人一人に声を掛けたことで、参加はしなかったけれど、その人の意外な一面を知ることもあった。
たくさん集めたいと思うのは、主催する者としては当然の心理だろう。
しかし、来てくれた人に喜んでもらえること、何かを得て帰ってもらうことが大事だと思う。
自分がやろうとしていることの価値と質を理解してくれる人と出会うこと。
それは、少しずつである方が、むしろいいように思っている。
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