日記がデイリーで付けられなくなってきてますね。この混沌の時代を残すべく、平日だけは書き続けたいですね。

さて、auの三太郎シリーズの新CM、ご覧になりましたか?

え?なに?急にアニメ?と思った方も多いでしょう。僕もそうでした。そして次に僕はこう思いました。

「これ、もしかして、リモートワーク下で作られたんじゃない?」と。

外出自粛、ソーシャルディスタンスで、俳優同士も接触が困難です。そんな中で新CMの作成は、なかなか難しいでしょう。セットは安全を配慮する必要があり、できるだけ必要最低限で取り組むための人員調整、役者同士も接触を避けるためのスケジュール調整、接触していないのに接触しているように見せる演出や編集作業、考えるだけで通常よりもコストがかかって仕方ありませんね。

しかし映像がアニメーションだった場合、映像制作は自宅でできるし、アフレコだって各俳優が自宅で録ることだってできる。すべてリモートで作成ができてしまいます。もしそういう意図でアニメCMにしていたのだとしたら、これはパンデミック下のメディア業界におけるニューノーマルになるのではないかと、感動と驚きを覚えました。真実はわかりませんが。

もうひとつ、映像関係で驚きのニュースを見つけました。

https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/movie-sex-scenes-may-be-replaced-with-cgi-due-to-coronavirus#_=_

映画編集者協会が用意したソーシャルディスタンスを保つためのガイドラインでは、キスシーンを始めとした密接する場面では、「書き直すか、放棄、またCGを使う」という指針が示されてるようです。

キスNGのアイドルとそのファンの方々からすれば喜ばしいことかもしれませんが、かのハリウッドが、スコセッシが毛嫌いするCGを使って(あ、でもアイリッシュマンでバリバリ使ってますね)、人間味の表現力が重要な密接シーンを表現することを促すとは驚きです。

しかし、今のCGはかなりクオリティが高いですからね。密接シーンは役者のコンディションが重要かと思いますが、それもお構いなしに、監督の趣味嗜好のまま、ドロドロとしたものも描こうとしたら描けるわけです。

うーむ。これがどんな効果を働いて、どんな作品たちを生み出すかは想像できませんが、もし成功したら、これはまた映画業界に大きな変革を、もたらすかもしれません。

いつだか、いずれ役者たちは、緑の俳優に囲まれて演技するか、全員が緑の俳優となって演技するか、もしくは顔や声を素材として提供するようになるかもしれない、というディストピアな映画業界の話をしたことがありましたが、なんだかその始まりのような気もしますね。

ですが、カタチを変えても、映像文化というものがこのパンデミックにおいても負けず、行き続ける道を見出していることは素晴らしいことです。これから出てくる作品たちは、コロナ禍でも情熱を燃やし、作品を延命させてきた造り手たちの気持ちが籠もっているはずです。そういう作品たちを早く観てみたいですね。楽しみです。

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