LINE Clovaの可能性
Google Homeが2台、Amazon Echoが1台と、既にスマートスピーカーが占拠し始めている我が家。
しかし、今になって眼中になかったClovaに注目している自分がいます。
今秋に発売する『Clova Friends mini ミニオン』を買うにあたり、Clovaに感じている魅力と期待を語りたいと思います。
スマートスピーカーに抱えている不満
我が家は妻と2人暮らし。2階建てです。
そんな我家におけるスマートスピーカーの利用用途は以下のような感じです。
[ベッドルーム]
・目覚ましとして、毎晩「明日○時に起こして」とお願いして、起こしてもらっています。
・洗濯物を干したりするときに、音楽やラジオを再生してもらっています。
[リビング/キッチン]
・テレビの代わりに音楽やラジオを再生してもらっています。
・料理のときに、タイマーを使って茹で時間などを計測してもらっています。
この程度です。
かつては、Chromecastで再生するコンテンツを依頼したり、スキルやアプリを試したりしていましたが、結局スマートフォンで操作する方が早く辞めてしまいました。
賃貸なので、スマートランプなどの導入も難しく、家電コントロールはできていません。
特に家族が一緒なので、スマートスピーカーと会話することで、その間に妻が黙ってしまうのが非常に残念です。
それなら片手で操作して、妻と会話をする方がよっぽど人間らしい気がします。
結局、その名の通り『スマートなスピーカー』としか使用しておらず、現実世界のタスクを代行するようなアシスタントとしてはまだまだほど遠い状態です。
Clovaに興味を持つこととなったきかっけ
先日、スマートスピーカーに一役買ってもらいたいできことがありました。
我が家では、お互い帰宅連絡を取り合う習慣があります。
妻が早く帰っているときは、僕の帰る時間に合わせて夕食の準備をしてもらうので、帰宅時間が大事だったりします。
しかし、この日は帰宅連絡になかなか既読がつきませんでした。
恐らく、泊まりにきている義理母と会話が弾んでいるのだと思い、ここでスマートスピーカーに「帰るよ!」と代理連絡をしてもらおうと思いました。
思いついた手段は、リマインダやカレンダーの設定。
一分後に設定すれば、読み上げてくれると思っていました。
ところが、それは成し遂げることができませんでした。
何故なら、Google Homeには読み上げ機能がなく、ただ通知音を鳴らすだけの無能リマインダーだったのです。
(Amazon Echoはできるのですが、この日は電源を切ってしまっていました・・・)
そして僕は思いました。
そうか、GoogleアシスタントもAlexaも、他人と関わりを持たない個人秘書でしかないのか、と。
そのとき頭をよぎったのが、LINEのClovaです。
メッセージングサービスが基盤のスマートスピーカーなら、この悩みを解決できるかもしれない、と。
Clovaの魅力
Clovaは予想通り、僕の課題を解決してくれる機能を持っていました。
Clovaはスマートスピーカーでありながら、LINEアカウントを所有します。
Clova宛にメッセージを送れば、メッセージを読み上げてくれるのはもちろん、返信だって行ってくれます。
スマートフォンの悩みは、それを手に持ち続け、自ら入力をしなければいけないところ。
しかしそれができない環境はいくつもあります。特にキッチンにいるときなんかは。
僕が成し遂げられない、妻へメッセージを伝えるタスクと、
妻が成し遂げられない、僕のメッセージを確認し、返信するタスク、
この3つの現実世界のタスクを、Clovaなら行ってくれます。
また、Clovaは日本国内では唯一、電話ができるスマートスピーカーです。
自宅に一人でいるときは、最初からスピーカーフォンなら良いのにと思い続けていました。
しかも、スマホを探さなくても良い。完璧です。
更に、IFTTTのようなサービス連携プラットフォームへの対応も進んでいて、
GoogleアシスタントやEchoができない、実行タスクに対応しています。
(むしろ、他ができないことの方が驚きでした)
仕組みとしてはメッセージプラットフォームを基盤としているから、容易なことなのでしょう。
他にも、赤外線クレードルの発売も予告されています。
どうしても日本の家庭環境では赤外線コントロールは切り離すことはできません。
特等席に座ってる我が家のスマートスピーカーにも赤外線が付けば、たくさんお願いすることがあるのにと日々思っていたので、これもまた魅力の一つです。
ライフライン故の魅力
さて、現代におけるライフラインとは何でしょうか。
電気、ガス、水道の他に、電話とインターネット。
その電話とインターネットのほとんどが、日本においてはLINEが占めています。
僕は何度も脱LINEを試みている人間なのですが、もう脱することは難しい状況です。
Googleも非常に重要な存在です。
Googleにはあらゆるデータを提供しているし、もはや欠かせない右腕です。
しかしGoogleにいくら依存していてもライフラインには成りえていない現状です。
ライフライン上に存在するサービスというのは比較的利用しやすいと思います。
例えば電気の場合、コンセントはユーザーインターフェースです。
コンセントを挿せば、家電が使える。こういうことです。
ClovaはあくまでLINEです。
Clovaとのユーザーインターフェースは、LINEアプリで使えることが大きな利点です。
ただ、人に送るのではなく、我が家のお留守番係に送るだけです。
これって単純なことなのですが、非常に大きなことだと感じています。
スマートフォンを所有しない世代にも
もう一つ、電話の役割も果たしてくれます。これは固定電話の代替となるでしょう。
スマートフォンの登場で、電話は個となってしまいましたが、結局、家族で回し合ったりします。
Clovaが固定電話の代わりとなれば、グループトークで離れた家族みんなで会話だってすることができます。
Clovaが僕の理想に見合ったデバイスだったら、iPadを欲しがっていた祖父にプレゼントしたいと思います。
そのときは画面付のClova deskがいいかな。
祖父たちの生活では、画面を操作するのは全く新しい体験で覚えることがたくさんあります。
しかし、スマートスピーカーなら、これまで生活の中で使ってきた声でなんとかなります。
調べごとも、音楽を楽しむことも、全部声に出せば叶えてくれます。
そしてClovaがあれば祖父にもLINEアカウントができ、
画面を通して僕ら孫の顔や、昨年生まれた僕の甥っ子であり祖父の曾孫の顔も見れます。
きっと僕の祖父なら、山に轟くほどの大声でお願いしたりするんだろうなぁ・・・。
想像するだけで、幸せな気分になってきました。笑
Clovaの問題
ただ、Clovaが優秀だとは思っていません。
日本語の音声認識はやはり乏しいらしく、レスポンスも課題があるようです。
使える音楽サービスはLINE MUSICだけ。僕は契約していないので使えません。
しかし家電もそれぞれ役割が違うように、スマートスピーカーも適材適所があります。
なので、使い分ければいいだけかと思っています。
もしかしたら、GoogleアシスタントやAmazon Echoでも、この悩みを解決する日がくるかもしれません。
今はスマートスピーカー過渡期なので、色々使い分けて遊んでみたいと思います。
実は、それが一番の楽しみだったりしますからね。
まずは、はやくClovaが手元に届かないかなぁ。