行動連鎖〜悪癖のきっかけを回避して"つい"を撲滅
石黒としゆきです。
今日は前回のターンオーバーから考える健康に関連したお話をしたいと思います。
「今日の食事、飲み物が4ヶ月後の自分を作っている」
「この食事が4ヶ月後の自分をより強く、健やかにしてくれる」
これらのフレーズにピンときた方はターンオーバーから考える健康もぜひご覧くださいね。
さて、前回は健康的な食生活に関するお話でした。
ただ、健康的な食生活を心がけていても、「つい食べ過ぎる」なんてことがあるかと思います。
そして、他にも"つい"やってしまいがちなことってたくさんあると思うんですね。
つい余計なことを言ってしまう
つい決め事をやぶってしまう
つい約束の時間に遅れがち
この"つい"やってしまう行動や習慣のせいで、本来やるはずのことができない、目標が達成されないということがままあるのではないでしょうか。
その裏側には、必ずその行動にたどり着くまでのプロセスがあります。
このプロセスのことを行動連鎖といいます。
プロセスの内容を理解していれば、もしかしたらあなたの"つい"も止められて、悩んでいる悪癖も解消できるかもしれません。
今回は「行動連鎖」の仕組みを学んでいきたいと思います。
行動連鎖、プロセスの順番は以下のようになっています。
トリガー(きっかけ) → 思考 → 行動 → 結果
分かりやすく説明するために、あるストーリーを書いてみました。
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ある日の仕事終わりに、先輩に飲みに誘われる
個人的には昨日買ったばかりのゲームがあるので、今日は帰ってすぐにそれをやりたい
しかし、大学時代から世話になっている先輩の誘いを無碍には断れない
仕方なく先輩に付いていくことに
今日はおごってやるよ、と先輩は意気揚々。繁華街を歩いていると、通りのお店から焼き鳥のいい匂いが漂ってくる
匂いに誘われるように焼き鳥屋へ
うまい焼き鳥や料理に酒が進み、先輩はいい感じに酔っている
酔うと説教くさくなる先輩の小言や愚痴に散々付き合い、あまり酔うこともできずに散会
最寄駅からの帰り道にあるコンビニで酎ハイにカップ麺、スナックやらを買って帰る
帰宅後カップ麺で小腹を満たし、ポテチつまみに酎ハイで晩酌
ふとテレビに目をやると昨日買ったゲームが鎮座している
まだ寝る気にもならず、ちょっとだけならと思い立ち、深夜からゲームを始める
翌朝、携帯のアラームで目を覚ます
ゲームをやりながら寝落ちしていたようだ
二日酔いで頭がガンガン、胃もズンッと重い
なんで深夜にゲームを始めたんだ、と後悔しながら慌てて出勤の準備をする
満員電車に揺られながら、メールの着信に気づく
先輩からだ。呑気に「また飲もうな〜」と言っている
形式上「またよろしくお願いします」と返したが、あんな愚痴ばかりで実りのない酒は二度とごめんだ
そもそも先輩の誘いに乗らなければゲームをもっと長く楽しめたし、二日酔いにもブルーな気持ちにもならなかったのに、と後悔の黒いため息
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このストーリーにも、行動連鎖がいくつも隠れています。
・飲みの誘い→先輩の誘いだし仕方ない→飲みに行く→愚痴ばかりの酒の席に後悔
・焼き鳥屋からいい匂い→焼き鳥の匂いがたまらない!→焼き鳥屋へ入る→うまい焼き鳥と酒を堪能
・帰り道にコンビニを見つける→酔い足りないしちょっと小腹が減ったな→夜食の買い出し→翌朝二日酔いだし胃が重い
・晩酌中にゲームを見つけて心がうずく→ちょっとだけなら遊ぶ時間あるだろう→ゲームを始める→ゲームしながら寝落ち
・二日酔い→誘いを断ればこんな思いをせずに済んだ…→→昨日の一連の行動に対して後悔
全ては、トリガー(きっかけ)から始まります。
トリガーには、環境的・生物的・精神的・感情的・社外的トリガーの5種類があります。
このストーリーの場合
・環境的トリガー:焼き鳥のいい匂い、コンビニ
・生物的トリガー:二日酔い
・精神的トリガー:今回はなし
・感情的トリガー:ちょっとだけでもゲームをやりたい
・社会的トリガー:先輩の飲みの誘い
次に思考。
思考は時に、僕らの目的を一方的にジャマすることがあります。
特に今回の場合、現状に対して無力感を抱かせることで、本来の目的である「帰宅してゲームをする」ことをジャマするわけです。
つまりこのストーリーの場合は「大学時代からお世話になっている先輩と飲みに行かざるを得ない」という考えに至ります。
そして、行動 と 結果 。
思考が生み出す行動は、そのあと4つの結果を生み出します。
・身体的結果:焼き鳥を美味しい、と感じる
・生理的結果:二日酔いだし胃が重い
・心理的結果:なんで深夜にゲームを始めたんだ、と後悔
・感情的結果:後悔から昨夜の行動全てを否定する
ここまでが行動連鎖の考え方です。
この考え方の面白いところは、
"つい"の行動を起こってしまうものとして受け入れ、どうすればその行動に至らないかを分析して回避するところにある
と自分は思います。
いかがだったでしょう。
このストーリーの青年が翌日後悔するような実りのない酒の席に行かずに済むにはどうすればよかったのか。
もしかしたら以下のような対策を事前に取れば、彼はため息混じりの後悔で終わらせずに済んだかもしれません。
・飲みの誘いにはマイルールを作って遵守する
・コンビニなどがないルートを帰り道にする
・就寝のルーティンを作って深夜1時には必ず床につく
なにかの縁でこのブログを見ていただいたので、これを機にぜひ改善したい自分の"つい"を振り返ってみてください。
そしてその中にある行動連鎖を見つけて、トリガー・思考・行動・結果の四つに分解、トリガーになる物やでき事を回避できないか考えてみてください。
このブログによって"つい"がひとつでも無くなるきっかけになれば嬉しいです。
そしてぜひ、自分と一緒にお仕事しましょう。きっと共に成長し合えるすばらしいお仕事が出来ると思うんです。
気軽にご連絡くださいね。
今日はこのへんで。
ではまた。