胸の真ん中を刺激する
先日、clubhouseで僕の仕事について聞かれました。
糸屋さんっていうくらいなので糸を売ってるわけですが、同じ繊維の仕事をしていても畑が違えば全くわからない世界。特に僕なんかは同業者から見ても「何をやってるの?」「またおかしな事やってるよ。」って感じかもしれないです。
今月から始めたオフラインサロンでも話してる事ですが、ちょうど良い材料があったので書いてみますね。
これだけだと何の変哲もない天竺の編み地です。ネップがあって、あー麻なのかな?くらいですかね。はいはいローゲージの麻ですね。って感じですね。
でも、僕が伝えたい事ってこういう事じゃないんです。
下の編み地ってどうでしょうか?
同じ編み地ですが立ってるんです。
立ってる理由はいろいろあるのでここでは割愛しますが、ハリ具合や重さって伝わりませんか?
例えばですが、このハリ感を活かしたフォルムって存在すると思うんです。
それをデザイナーさんに感じてもらう。糸の特徴を活かしたデザインを考えてもらった結果として糸が動く。
なので僕の仕事はデザイナーさんの胸の中にある何かを刺激すること。
さらに付け加えるなら、繊維の仕事してる人はみんなお客さんなんです。なのでそのお客さんである一般消費者もお客さんです。
マーケットに対して、こんな面白いことがあるよ!!って伝えること。
それが糸屋の仕事です。
なので「何をやってるの?」「またおかしな事やってるよ。」というのが仕事になるのです。