良い糸・悪い糸
柔らかい糸
一般的に柔らかくてフワフワしてる糸を「風合いの良い糸」って言います。原料構成良くして、撚りを甘くすれば「良い風合いですね。」って言われます。
細く柔らかい原料を使えば、例えばカシミヤとかアンゴラ、合繊などを使えば柔らかくなります。さらに撚りをを甘くする事で原料がワタに近い状態のまま使えるので肌触りは優しいです。
硬い糸
一方で硬い糸は、「風合いが良くない」って言われます。原料が粗くて撚りが強かったりします。
粗い原料は肌に刺さってチクチクしますね。ブリティッシュウールのローゲージセーターをイメージされるのではないでしょうか。インナーというよりはアウター向きの糸です。
握ればわかる
糸になる前の原料を触った事ありますか?
ウールやアルパカ、カシミヤ、綿、麻、シルク、アクリル、ポリエステルなどなど、当然ですが全部違います。同じ品種のウールでも鮮度(太さ)や産地が違うだけで別物です。見た目、タッチ、反発力。もし機会があったら握ってください。
きっとびっくりしますよ!!
糸でも同じです。お手持ちの洋服を目を瞑って触って握ってみてください。原料の特徴がわかると思います。
それが良い糸です。
柔らかい原料は肌触りが良く、気持ちがいいです。硬い原料もスポンディッシュで軽くてパワーがあります。どちらも良い糸です。
それを感じる事ができた時、僕は「良い風合い」だと言います。
みなさんのクローゼットの中が良い風合いで埋め尽くされますように。。。