時間の波を捕まえて
前回、物を作る時間の話を書きました。
では、無くなるのって?
昨今、SDGsとかでリサイクルだとかリメイクって話が沸いてますが、
以前から僕の手元には古着が届きます。
要は、古着を現代の物で再現したいと。
コテコテの古い物では無く、それこそ一点ものではなく、MDの一部として。
今はすでに無い原料や糸の組み合わせだったりで、なかなか難易度が高いです。
ゲージも柄もアレンジってなると、限界の番手まで持っていかなきゃいけなかったり、それが出来ないから古着はこういう中身になってるんですよ。って思うものもありますが、腕の見せ所です。
この業界で服作りに携わってきて、かれこれ20年くらい経ちます。
基本的に天然繊維がほとんどなので、いずれかは土に還る可能性はあるんでしょうけど、いつか無くなってしまうのかと思うと少し残念な気がします。
古着のように二次流通に乗ってればいいですが、ろくに着てもらわないまま処分されてしまっているケースもあるかもしれません。
それでもいつか誰かが持ってきた古着が
それ僕が作った糸
って笑えたら面白いな。なんて思ってます。
いーじゃんいーじゃん、すげーじゃん。