小さな叫び声はやがて大きなうねりになって
仲野です、こんにちは。
今年も7月9日に無事閉幕しました、渋谷ズンチャカ!について書きます。
今回は、仲野にとっての渋谷ズンチャカ!5年分の集大成の年って言ってもいいかな。そういったことにフォーカスして書いていきたいと思います。
では、まずは今年やったことから。たくさんあるような気がするけどピックアップ。
■今年やったこと
8年ぶりか5年ぶりか正確なことあまり分かってないんだけど、まちなか音楽パレードをやりました。
で、言い出しっぺってこともあり、隊長をやりました。
参加者144名のまちなか音楽パレードです。(+スタッフ16名ぐらい+警察の警備の方20名ぐらい+警察車両2台の大所帯)
トータルするとたぶん200名弱ぐらいの行進の隊長をしました。
こちら申請上は「音楽で世界平和を訴えかけるデモ行進」ということで警察の皆様には申請させていただいておりまして、隊長Tシャツが青と黄色なのも平和への祈りを込めているということで何卒…。
こちらの準備はまあまあ大変でした。
ゴールデンウイーク前ぐらいから打ち合わせを重ねたけど、「どういうルートを歩きたい?」とか、「そもそも何のためにやるんだっけ?」とか、初期のミーティングの時点では今のパレードの完成形になるとは思ってもみなかったですね。
でも無事に終わったからよかった。安全第一だと思っていたので、怪我無く事故無く終了できたのがなによりでした。
■今年やったこと2
フィナーレのバンドでドラムを叩きました。
ものすごい熱量だった。その「ものすごい熱量」そのものが僕の心を強く揺さぶって今これを書かせている。ので後述します。
■何を感じたか
ここからが本題です。
正直、今年何をやったか、よりもよっぽど「今年の渋谷ズンチャカ!を通して何を感じたか」の方が大切だと思っています。特に今年は。
今年一番感じたのは、「熱量を持った主体が放つエネルギーのうねり」でした。
僕は2021年のオンライン開催になった渋谷ズンチャカ!に特別な思い入れを持っていて、それは自分がキャプテンというのをやっていたからなんだけど。
その年の終わりに書いた記事がこちら↓ です。
ほんと、その年は意地張って粘ってなんとかやり遂げた、という感じでした。
「なんとか、なんとかこの火を消さない、消すもんか、表現するんだ。
誰も見てなくたって、たとえ届かなくたって俺たちは渋谷の配信スタジオの隅っこからだって、やってやるんだ。」
そんな気持ちで歯を食いしばって作り上げた2021年だったな、といつも思ってる。だから僕は2021年のメンバーが大好き。
当時のみんなは本当に一緒に作ってくれてありがとう。(って、ずっと思ってるよ。)
=ここから先、初めての感覚過ぎて言語化がめちゃくちゃ下手ですが許して下さい。鉄を熱いうちに打ちたいんです。=
今年、2023年。
コロナ禍は収束をし、「まちへ繰り出そう!」を合言葉に渋谷ズンチャカ!10年目の今年。
今年はこれまでの抑圧された生活からの解放、まさに音楽解放区としての渋谷ズンチャカ!の真の姿を僕ははじめて見た年になりました。
まちなかパレード、まちなかステージ、フィナーレ、どれをとっても我々スタッフの想像の遥か上を行く出演者や参加者の熱量に圧倒されっぱなしでした。
これまでのコロナ禍での生活、イベント運営に慣れつつあったから、
「私たちがファシリテートして盛り上げていかなくちゃ。」とか、
「何かメッセージを伝えなきゃ。」とかって思っていた。
ただ、今回の渋谷ズンチャカ!でその感覚は少し違うんだって驚きとともに気づかされた。
人は解放できる場所があれば歌いたいし踊りたいし、表現したい。
今回の渋谷ズンチャカ!のステージやフィナーレやパレードに集った人たちは、全員ひとりひとりがもれなく「熱量を持った主体」でした。
そして、渋谷ズンチャカ!の場所は、その主体が集う場所としてとても期待されているということを改めて認識できた。
僕の一番の見せ場はパレードだったけど、パレードも「手ごたえがあった」とか、「やり切った」みたいな感覚というよりも、なにか大きな意思のある生き物を相手にしてなんとか立ち回れた、というような不思議な感覚の連続でした。
終わったときも、「ああ、無事に終わった。だけど、なぜこんなにうまくいったんだ?」と不思議で仕方がなかった。
すべてが思い通りではもちろんなかった。そもそも、「思い通り」なんて存在していなかった。パレードなんてやったことがないんだから。
今年の渋谷ズンチャカ!において一番の学びは、「熱量の高いエリアでは、企画者の想像を遥かに超える”何か”(=ポジティブな出来事)が起こること。」だ。
それを身をもって感じた。
パレードの準備は、正直すべて完全に整えていたわけではなかった。
ある程度の余白を残し、「うまくいくか、いかないか…。」というある種賭けのような部分を残したまま当日に突入した。
ただ、それが予想を遥かに超えてうまくいった。
それは間違いなく、参加者、自分を含む全スタッフ、関係する全員の意思が「これを成功させるんだ。」という方向に向かっていたからだと思う。
意思の力は強いと改めて思った。
音楽なんて意思のかたまりみたいなもんだ。
全員が同じようにちゃんと練習してきて、音を合わせようという意思がないと絶対に揃わないもんだ。
それがばっちり揃っているのは、もうほかに何も言うことはなくて全員が意思をもってここにいるからだ、そう思った。
この「成功させようという全体の意思と熱量」は、もはや企画者やリーダーみたいな人間のコントロール下にはない。
ファシリテートする、とかそんなレベルではすでになかった。
全員がその意思を持っている集団はもはや一つの生き物に近いと思った。
そんな強烈なエネルギーを浴びたら、人は感謝する他に何もできなくなってしまうという事にも同時に気づかされた。
軽い気持ちで言っているのではなく、もはや感謝する以外に僕にはなにもできることがないと素直に思った。
(普段、感謝感謝って言ってる人のことを斜に構えて見るタイプの人間なんですけど、皆さんに頭が上がらなさすぎてそれ以外に切れる手札がないんで許してください。)
ということで、今年はひたすらに感謝しています。
出演者のみなさんの自分自身の音楽を信じる力に、
チーム・ズンチャカ!の狂気にも近いほどの成功への執着心に、
街ゆく皆さんが少し足を止めてくれたことに感謝しましょう。
本当にありがとうございました。
ということで、渋谷ズンチャカ!2023、完結ということで乱文でしたが今の気持ちを書きました。
おやすみなさい。
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