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回想
42,000kmに及ぶロングトレイルを経て、ブロックスの地で開催の人生を変えるパーマカルチャーツアーに参加されたのぶさん、そこで暮らす日本人女性:ユリコさんの思い、等、いろんなこと心を揺さぶられ続け、ツアーはいよいよ最終日を迎えます。
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◎のぶさんの話3:
ブロックスでの最終日、5日間お世話になった感謝をこめてツアー参加者が日本料理を作ってもてなしたのね。その時、ユリコが僕に「日本に帰ったら何をするの?」と聞いてきて、僕は「小さくてもいいから、何年かかってもいいから、こういう素敵な場所を作りたい」と答えたんだ。
そしたら、ユリコの目がウルウルしてきて…なんだろう、互いに思いが通じた感覚があって、僕もユリコもその瞬間、「嬉しい!」を感じた。
自身について考えてみても、もし、僕たちの所(現在の「くらしのね」)を訪ねてくれた人が、自分でも何かできるかもしれない、こういう暮らしをしたい、という気持ちになってくれたら嬉しいし、それはユリコの思いが巡っていく事につながるのだと思うと、この上ない幸せだなぁって。
今になって思えば、[1]スルーハイクって何ヶ月も歩くから、毎日辛い事が多かったけど、だからこそ、いろんな事に感謝できる。多分人生で一番そういう心の状態だったところでブロックスに行ったことが大きかったんだろうね。
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2人で始めた新たな暮らし
<結婚後はテント生活からスタート:
二人が出会ったのは、東京のシェアハウス。渓さんはアパートのベランダで手製のプランターでパッションフルーツを育てたり、生ごみを堆肥化するコンポストを実践しているのぶさんに魅せられ、アプローチ。理想のパートナーをゲットしました。
ブロックスでの出会い、意を決して帰国したのぶさん。二人の新たな暮らしはかつてのぶさんの祖父母が暮らしていた岡山県津山市の一角にテントを張り、放置され一面を覆い尽くす竹を、伐って整地するところから始まりました。
取材中、二人が何度も口にしていた「暮らしを作る」という言葉は、生活空間の確保から始まり、必要なものをイチから作り出すという、地道な取り組みの中でゆっくりと実を結んでいきます。
テント生活から始めた里山での暮らしは4年目に入り、敷地内には、母屋のほか、ゲストハウス、サンルーム風呂、コンポストトイレ、畑、雨水タンク、作業小屋、バイオジオフィルター、電気の供給システム、にわとり小屋等が揃っています。
現在も、3歳になる息子、テラ君の成長に合わせて、母屋の増改築を図るなど、子育てもできる環境を家族で手作りし続けています。>
[1] スルーハイク:長距離トレイル、長距離ハイキングのこと
[2] バイオジオフィルター:自然の力を利用して、排水を浄化する仕組み