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初めての本格トレッキングはヒマラヤ街道 4
カトマンズからルクラへ
前日にパッキングを済ませた我々は、朝食を済ませたのち、スーツケースをザックに変えて、空港に向かう。
いよいよ待ちに待ったトレッキングが始まる。空港ではまず、搭乗前の荷物の検量、事前に測って積め込んであるとはいえ、結構ギリギリを攻めてパッキングしていたから、測量機の誤差でアウトになるんじゃないかとか、終わってみるまではドキドキもの。無事に済ませて待合室へ。
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流行る気持ちとは異なり、ルクラ行きの飛行機はなかなか来ない。
というのも、国内線の発着は、国際線が行き交う合間を抜ってのフライトで、カトマンズのトリブヴァン空港とルクラにある世界一危険な空港と呼ばれるテンジン・ヒラリー空港(1953年5月29日、人類史上初めてエベレスト登頂を果たしたとされる登山家:エドモンド・ヒラリーと、シェルパとして行動を共にし、空港建設に尽力したテンジン・ノルゲイの名前をとって2008年に空港名を改名)間をピストン移動しているからだ。
また、世界一危険と言われる所以として、滑走路の長さ527m(ちなみに成田空港の場合、A、Bと2つの滑走路があり、それぞれA滑走路4,000m、B滑走路で2,500mある)、加えて11°の傾斜があり、滑走路の先は崖、周りは山に囲まれて天候の変化が激しいこともあり、予定時間に飛ばないのは当たり前の状況になっているからでもある。
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ルクラを出て今日の目的地パクディンへ
予定より遅れること1時間以上、それでも無事に搭乗を果たし、飛行時間30分ほどで、お昼前にはルクラに到着。天候も良く無事にスタート地点に立てたことに、一同みなホッとしつつ、これからの工程に向け、まずは腹ごしらえ。
ここルクラの標高は2,840m、富士山の7合目が標高2,750mというからそこより少し高い、ここからパクディン(標高:2,652m)までは緩い下りが続く。
要所要所にチェックポストがあり、パスポートの提示、通行料を支払うなどしながらゆっくりゆっくり(現地の言葉では「ビスターレ・ビスターレ」歩いていく。
道行では、とてつもなく大きな荷物を担いだポーターや、ゾッキョ(ヤクと牛の交雑種)、ラバ等が行き交う。
道幅が狭いところでは、動物の一群と行き交う際、人は山側に避けるのが慣わし、間違って谷側に避けると、動物や荷物に押されて谷に落ちかねないからだ。
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パクディン到着
ルクラからのんびりと歩く事およそ3時間、途中大きなマニ石(マニ車と呼ばれるマントラが書かれた筒状のもので、これを回すと、お経を一回読んだのと同じご利益があると言われているものを模して、大きな岩にマントラを刻んだもの)をみたり、行動食として道沿いにあるお店で美味しいりんごをゲットしたりしながら、17時前にはパクディンに到着
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初日の足慣らしとしては程よい時間、道中がほぼ下りだったこともあってか、宿に着いた時はみな元気でした。
とは言え、高山病に対しての不安がまったく無かったわけではなく、呼吸に集中して、酸素をたくさん取り入れるように、呼吸の仕方を意識したり、ザックの重みによる身体の異変がないか、脚の疲れはないかといった感じで、少なからず緊張もあり、あと、道中は先ほどあげたように荷物を運ぶ動物等も行き交う関係で、彼らの落とし物もを避けながらのトレッキングだったわけで、いろんな初体験を味わいながらの1日でした。