#47 H26年度大阪府の製造業の物質フローを推計
今回は、以下の式の評価関数を用いて目的関数zが最小となるような重量単価の再設定を行うところからスタートです。
大阪府の最適化した重量単価における廃棄物発生量の推計値と統計値
再設定した重量単価における、大阪府の製造業24分類の廃棄物発生量の推計値は以下の表のようになります。
最適化後の廃棄物発生量の推計値と統計値を比較すると、以下の図のようになります。
相関係数は0.988となります。
相関の検定を行います。
最適化後の廃棄物発生量の推計値と統計値の相関の検定
t分布表を以下のサイトを参考にしました。
有意水準は、1%とします。自由度が22なので、1%水準(両側検定)のt分布の値kは、2.8188。
検定統計量T = 0.988√(24-2)/√(1-0.988^2) = 30.5105
T>kより、帰無仮説は棄却され、対立仮説を採用。つまり、有意水準1%で2変量(推計値と統計値)には相関関係があるといえます。
H26大阪府の製造業の物質フロー
以下に、H26年度の大阪府の製造業の物質フローを示します。
総投入387101ktに対して、廃棄物発生量3217ktであり、全体の約0.8%が廃棄物となっています。
移輸入220486ktが、移輸出24345ktの約9倍であり、総産出372765ktに対して、消費165868ktが約40%を占めていることから、大阪府は製造業製品を大量に移輸入して、大量に消費していることがわかります。
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