#16 単一産業における投入分、産出分、燃料使用分を計算
今回は、一つの産業にしぼって、その産業に投入される物質量(投入量)を計算するプログラムを書くことに挑戦します。
ここでは、分類コード:0111(分類名:穀類)に産業を固定し、投入分、産出分、燃料使用分のそれぞれを算出するコードを書いてみました。
ちなみに、df_price_per_tonは重量単価一覧表を、df_iotableは産業連関表をそれぞれデータフレーム形式に格納したものになります。
# x産業を0111(穀類)に固定
x = 0
# 投入量を計算
input = 0 # 投入分
fuel = 0 # 燃料使用分
for i in range(187):
for k in range(len(df_price_per_ton.index)):
if df_price_per_ton.iloc[k][0] == 0:
continue
if df_price_per_ton.index[k] == df_iotable.index[i]:
input += df_iotable.iloc[i][x] * 1000000 / df_price_per_ton.iloc[k][0]
# 燃料使用分を計算
if df_price_per_ton.index[k] == '2121': # 石炭製品の燃料使用分
fuel += df_iotable.iloc[i][x] * 1000000 / df_price_per_ton.iloc[k][0]
# 石油化学系基礎製品への石油製品の投入ではない場合
if df_price_per_ton.index[k] == '2111':
if df_iotable.columns[x] != '2031':
fuel += df_iotable.iloc[i][x] * 1000000 / df_price_per_ton.iloc[k][0] # 石油製品の燃料使用分
print('投入分:' + str(int(input)) + '[t]')
print('燃料使用分:' + str(int(fuel)) + '[t]')
# 産出量を計算
output = 0 # 産出分
for i in range(187):
if i == x:
continue
output += df_iotable.iloc[x][i] * 1000000 / df_price_per_ton.iloc[x][0]
print('産出分:' + str(int(output)) + '[t]')
waste = input - output - fuel
print('廃棄物発生量:' + str(int(waste)) + '[t]')
投入分の計算
投入分として、産業連関表を列(縦)方向に見る必要があります。今回は、列0111を見て、各産業ごとの投入金額を各産業の重量単価で割ったものを加算していきます。
列0111(穀類)に投入がある産業の一部を表にすると、下図のようになります。
燃料使用分の計算
投入がある産業のうち、石炭製品・石油製品については、燃料として使用され、炭酸ガスとして放出されると考えます。なので、燃料使用分も別途計上します。
上図だと、石油製品の投入(金額:49百万円)が燃料として使用されたと考えます。
ただし、石油製品の石油化学基礎製品への投入は、燃料としてではなく原材料として投入されたとみなします。
産出分の計算
今度は、産業連関表を行(横)方向に見ます。行0111(穀類)を見て、各産業への産出金額を、0111(穀類)の重量単価で割ったものを加算していきます。
行0111の産出先の部門名・金額・重量単価・重量を列挙し、重量の合計(産出分)を求めたものが、下図になります。
同一産業(0111から0111)への産出は、産出分には含めていません。投入分に含まれています。
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