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#34 移輸出、移輸入を考慮に入れて最適化計算
#32で、移輸出や移輸入、消費や固定資本、在庫を考慮に入れて最適化を実行しました。
しかし、その後で、移輸出や移輸入、消費や固定資本、在庫を考慮から外して最適化を実行しました。
そのまま、分析を進めていたのですが、また腑に落ちない結果が得られました。
なので、大本の先行研究論文に立ち返ることにしました。
上記論文では、「3.3 物質フローの推計」において、熱間圧延鋼材産業を例に、物質フローの推計手法を図示しています。
投入量分には、輸入と移入(移輸入)が、産出分には、輸出と移出(移輸出)が計上されていることが分かります。なので、もう一度、重量単価初期値からコードを書き直し、再計算していくことにしました。
重量単価初期値における推計値と統計値の比較
和歌山県重量単価初期値における推計値と統計値の比較表は、以下のようになります。
製造業24業種のうち、10業種で推計値が負の値をとります。飲料・飼料、木材、はん用機器、その他製造業、金属で大きくずれています。
重量単価初期値における推計値と統計値の相関
次に、重量単価初期値における推計値と統計値の相関は、以下のようになります。推計値が負の値をとる10業種と、統計値が0である4業種はグラフから除いています。
相関係数は0.241となり、推計値と統計値にはあまり相関がみられません。
最適化後の重量単価における推計値と統計値の比較
続いて、最適化後の重量単価における推計値と統計値の比較です。
製造業24業種のうち、2分類で負の値をとっています。
最適化後の推計値と統計値の相関
最適化後の重量単価における推計値と統計値の相関は、以下のようになります。
推計値が負の値をとる2分類と、統計値が0である4分類はグラフから除いています。
先述の6分類を除いたときの相関係数は、0.985。
相関の検定
#33で行った、相関の検定を再度行います。
有意水準は、1%とします。
自由度が16なので、1%水準(両側検定)のt分布の値kは、2.9208。
検定統計量T = 0.985√(18-2)/√(1-0.985^2) = 23.041
T>kより、帰無仮説は棄却され、対立仮説を採用。つまり、有意水準1%で2変量(推計値と統計値)には相関関係があるといえます。
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