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#55 H17岩手県製造業の物質フローの推計

今回は、以下の式の評価関数を用いて、目的関数zが最小となるような重量単価の再設定を行うところからスタートです。

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評価関数の式

最適化した重量単価における、H17年度岩手県廃棄物発生量の推計値と統計値

再設定した重量単価における、H17年度岩手県の製造業24分類の廃棄物発生量の推計値は以下の表のようになります。

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表55-1 最適化した重量単価におけるH17年度岩手県廃棄物発生量の推計結果

最適化後の廃棄物発生量の推計値と統計値を比較すると、以下の図のようになります。

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図55-1 最適化した重量単価における、H17年度岩手県廃棄物発生量の推計値と統計値

尚、統計値が0となる石油・石炭は、上のグラフから除いています。

相関係数は0.988となります。
相関の検定を行います。

最適化後の廃棄物発生量の推計値と統計値の相関の検定

t分布表を以下のサイトを参考にしました。

t分布表30

有意水準は、1%とします。自由度が21なので、1%水準(両側検定)のt分布の値kは、2.8314。

検定統計30量T = 0.988√(23-2)/√(1-0.988^2) =75.095

T>kより、帰無仮説は棄却され、対立仮説を採用。つまり、有意水準1%で2変量(推計値と統計値)には相関関係があるといえます。

岩手県の製造業の物質フロー(H17)

以下に、H17年度岩手県の製造業の物質フローを示します。

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図55-2 岩手県の製造業の物質フロー(H17)

総投入57070ktに対して、廃棄物発生量588ktであり、全体の約1%が廃棄物となっています。

また、総産出56013ktに対して、他産業10664kt,、移輸出32553kt、消費1770ktとなり、岩手県の製造業は、県外に多くの物質を移輸出していることがわかります。

続いて、3030H17年度岩手県製造業で廃棄物発生量の高い食料品、窯業・土石の物質フローを示します。

岩手県の食料品の物質フロー(H17)

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図55-3 岩手県の食料品の物質フロー(H17)

食料品の廃棄物発生量177ktは、製造業の約30%を占めています。

岩手県の窯業・土石の物質フロー(H17)

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図55-4 岩手県の窯業・土石の物質フロー(H17)

窯業・土石の廃棄物発生量118ktは、製造業の約20%を占めています。また、移輸出25389ktは、製造業の約78%を占めています。

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在野研究者トシヤ
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