<お辞儀・座り方>寿柳流チャンネル 2021年3月公開
『日本舞踊はお辞儀に始まりお辞儀で終わります』
<お辞儀をしてみましょう>
お扇子を前に置きましょう。
お扇子とひざの間に手をついてはじめのご挨拶をします。
よろしくお願いします(ここで、お辞儀をします)
<舞台にあがる時の注意>
映像(2021年3月公開/寿柳貴彦の「こども日本舞踊教室」)の中では、
子供さん4人に、舞台にあがっていただきました。
みなさんには、舞台にあがる前に、お辞儀をしていただきました。
お辞儀をする理由は、舞台は大切な場所だからです。
お辞儀をしてから、あがることを忘れないようにしてください。
舞台にあがるときには、右足からあがっていただきました。
左足からあがってしまうと、着物の中が見えてしまうからです。
右足であがると、客席にいる人から、着物の中が見えなくてすみます。
右足からあがるとキレイに見えます。
逆に、左足で降りるとキレイに見えます。
『右足から上がって、左足から降りる」とおぼえてください』
<お辞儀をしてみましょう>
立っているところから座るまでの動きを一緒にやっていきましょう。
1.足のつま先をくっつけます。
2.指をきちんとまっすぐ前に伸ばして、親指をくっつけます。
3.親指をくっつけた手を、ももの足のつけ根のところまでもってきます。
4.手を足のつけ根においたら、腰をつりあげて(しっぽ(びてい骨)をたてるイメージ)ギュッと伸ばします。
5.あごをひきます。
6.目線はちゃんとまっすぐ前を見たままで、
7.右足を引いて、
8.上半身がくずれないようにまっすぐ下に座ります。
9.次は、左足をつけます。お尻をつけて座ります。
10.手は、足のつけ根に置いたままです。
11.座ったら、足のつけ根に置いた手を半分の円を描くように外からもってきて、
12.手をついてお辞儀をします。
13.顔をあげて、一回動きをとめてから、手を足のつけ根に戻します。
『お辞儀をする時に気を付けることが、いくつかあります』
頭の上から背中をとおってお尻のところまで、
棒が一本通っているようなイメージを持ってみてください。
お辞儀をするときに、曲がったりずれたりすると、着物にしわがよります。
棒が通ってない曲がった状態で頭を下げると、
お辞儀をしたときに(首の後ろ・・・・の)着物の中が見えます。
『お辞儀をするときは背中をまっすぐにする』
<今度は、手のつく場所についてお話しします>
1.両手の親指と人差し指をあわせて三角形をつくってください。
2.三角形にしたまま、まっすぐ降ろして、
3.鼻の先が三角形のまん中にくるところに手をついてみてください。
そこがだいたいの手を置く位置の目安になります。
場所が決まったら、親指をくっつけてみましょう。
『鼻の先が三角形のまん中にくるところに手をおく』
次は、背中の力を意識してやってみりましょう。
背中をまっすぐにしたまま、手でこうやって(手の平を床について)
体重を支えずに、手は1mmぐらい浮いているつもりの意識で、背中の力で動かしてみましょう。
お辞儀をしている時に、背中と床が平行になっているとキレイな姿勢です。
ゆっくりあげるときも、手の力を使わずに、背中の力で戻して、起きてみましょう。
『お辞儀は手の力を使わず、背中の力を使って行う』
こども日本舞踊教室は
『実技 日本舞踊の基礎』花柳千代先生著 を参照させて頂いております。