The Nicest Albums 2020 / 結局音楽は変わらない。
さぁまとめましょう2020年。
2020年、個人的に一番大きな変化だったのはベルリンから日本に帰国したことです。4月のコロナ禍真っ只中に帰ってきたので、PCR検査を受け、自宅待機をしたりと、少し大変でしたが、今考えるとドイツと比べて現在は平常生活ができているので、この時期にたまたま帰ってこれたのはラッキーだったと思っています。
さて帰国してまずやったことは実家の整理。ここで今まで貯めてきたCDを一気に引き払いました。何百枚あったかわかりませんが、とにかくほぼ全部HMVに売りました。もうずいぶんとCDから直接聴くことがなかったですし、物理的に買うのであれば代わりにレコードにしようと思ったのがキッカケでした。この断捨離で気持ちスッキリ、全てデータ化しました。
今までありがとうそしてさよなら、CD。
そういうわけで音楽を聴くという行為に関しては今まで itunes(CD&ダウンロード)主軸だったたものをSpotifyとの併用に変わりました。今更ながらですがこれがめちゃくちゃ大きかったです。
今まで購入(所有)してから聴くという流れが、試聴感覚でポンポン聞けるのはなんというか、本当に自分で選んでから聞いているのかが曖昧になる感じで、1枚のアルバムをしっかり聴くという考えとは違うなぁと感じました。これ所有欲との戦いですかね。
音楽に関する情報は、今まではフェスに行けばその年の流れや、新人の売れ具合なんかを感じれたんですが、今年に関しては、とにかくBBC6を聴きました。こういうラジオからの情報だったり、帰国後はタワレコに行ったりして流れを掴んでいましたね。他の人はどうやって情報集めてるんでしょう、気になる。
Spotifyなどのストリーミングサービス、そしてフィジカルフェスの中止。デジタルフェスの台頭など、個人的にも世間的にも音楽を取り巻く環境は様変わりした今年、音楽業界自体がこの先どうなってしまうのかという不安も結構感じました。
でも結局のところ、当の音楽自体は何にも変わってないしなー、と思うようにしました。
コロナ禍に関しては来年もワクチンが出来たところで環境面ではほぼ変わらないでしょう。そのかわりにルールや考え方がガラッと変わっていくのではないかと思います。
この先どんな形になろうともそんな変化についていく準備が自分たちには大事なのかなと思います。
来年はフェスが行われるのか、行われたとして果たして行くことができるのか?まったく先行き不透明ですが、本質を忘れないように。楽しんで生きていきたいですね。
では春夏、秋冬に分けたSpotifyリストと2020年のナイスアルバム21枚です。今年もありがとう。みなさん良いお年を。
Spotifyリスト(春夏)
春先はHiNDSをよく聞いてました。BBC6からヘビロテされてた、The Orielles、Arlo Parksなんかも良かったな。あとは軽快なThe Bethsのロック、 ナッシュビルのフォークミュージシャン、Becca Mancariも素敵です。
Spotifyリスト(秋冬)
カナダのエレポップPurity Ringや今年ヒットしたFenne Lily、beabadoobee、Porridge Radioなんかもよく聞いてました。あとはエストニアのシューゲイザーHoly Motors、アイスランドの新人シンガーDa∂i Freyr、アフロ・ラテン×ジャズのWAAJUなんかも素晴らしかったです。
'Shore' / Fleet Foxes
秋分の日に突然リリースされたこの'Shore'がどんなに嬉しかったことか。数あるジャンルの中で一番好きなジャンルは?と言われればフォーク・ロックというであろう自分にとって、フリート・フォクシーズは何より重要なバンドです。今回はフロントマン、ロビン・ペックノールドがゲストを招き実質ソロで作ったアルバム。ただこれも今まで通り、何も変わらないフリートフォクシーズ。一筋の光が差すアルバムです。
'Walking Like We Do' / The Big Moon
今年の始めによく聞いた、ビッグムーン。この頃からベルリンもロックダウンに近かったですが、こういう明るい曲聞いてたんで気持ち的には落ちることもなく落ち着いていました。
'The Slow Rush' / Tame Impala
テームも今年の始めだった。ほんとに安定している。
'Punisher' / Phoebe Bridgers
フィービーは今作聞いてから前作聞きました、どちらもいい。いや正直前作が素晴らしいけど笑。彼女はこの先もチェックだな。
'Sleep On The Wing' / Bibio
まーたビビオはこんなに耳に優しいアルバムを出しました。はい、処方箋です。
'Songs For The General Public' / The Lemon Twigs
今年めちゃくちゃ聞いたかも、ほんとに随所でビートルズのように聞こえる。60年代からリリースしているんですか?
'Be a Rebel'(EP) / New Order
コロナ禍で多くのアーティストが緊急リリースをした中でもニューオーダーは嬉しかった。バーナードは「タフな時代だからこそがんばろう」そんな率直なメッセージと一緒にこの曲を届けてくれました。
'folklore' / Taylor Swift
このフォーク回帰は多くの人から好意的だったようで、テイラーのアルバムは久しぶりに聞いたけど、みんなフォークを歌う正統派の彼女が好きってことだよね。いいアルバムでした。
'Mixing Colours' / Roger Eno & Brian Eno
イーノ大先生兄弟。非常に作業に集中できます。今年もこんなアルバム出していただきありがとうございました。
'Cantus, Descant' / Sarah Davachi
こちらもアンビエントの名手。サラ・ダヴィーチ。無心になれます。
'The Ascension' / Sufjan Stevens
アメリカのシンガーソングライター、スフィアン・スティーブンス。今年の年間ベストでも上位ですね。もの凄く作り込まれてるって感じます。
'some kind of peace' / Ólafur Arnalds
今年はエアウェイブスもデジタル開催だった中、オーラフルはトリを飾っていました。やっぱり冬場はアイスランドを感じたいのでオーラフルの新作は渡りに船でした。
'The New Abnormal' / The Strokes
ずーっと、聞くのを忘れていて、この年末に思い出して急いで聞きました。こちらわかりやすい方のストロークスです。はい好きです。
'5EPs' / Dirty Projectors
結局2008年に売れてたアーティストが好きなんだろうか。ダーティーの今作もステイホームを助けてくれる、心落ち着かせる曲達です。
'Punkt.' / Balbina
年初めに最初に買ったのはこのバルビーナ。ポーランド出身の歌姫です。ベルリン天下の書店、Dussmanで月間一位でした。本格派って感じ、どこかのフェスで会えるかな。
'水可以去任何地方' / Huan Huan(緩緩)
台湾のドリームポップバンド、聞いた瞬間これはきたね!って思いました。この”山景”はもうシガーロス。ぜひ聞いてみて。
'Whatever It Is' / Hello Forever
ラフトレードからの新人”ハローフォーエバー”です。あれ何このなつかしい感じ。ヒッピー感を醸し出すどころかそのままじゃないか。めっちゃいい。
'In Waithing' / Pillow Queens
昨年のエアウェイブスでどハマりした、アイルランドのガールズロックバンド。今年の9月に待望の1stアルバムを出しました。このエアウェイブスのライブパフォーマンスも後ろで聞いてました。フェス受け間違いなし!これはぜひ聞いて欲しい。
'bedtime story' / リーガルリリー
今年は邦楽もたくさん聞いたけど、新作となるとあまりなくて、そんな中このリーガルリリーの新作。ストレートなガールズロックだと思います。いいですよね。
”ざわめき” (EP) / 羊文学
今年知った羊文学。噂に聞いてた羊文学。フジロックに来る予定だった羊文学。会えなかったね羊文学。
”ひなたざか” / 日向坂46
今年日向坂のバラエティたくさんみたので。ファーストアルバムおめでとう。ガンバレ。
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