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TRNSMT Festival'22 / グラスゴーキッズの熱狂は凄まじかった。

22年も後わずか、今年は国内外合わせて結構たくさんのフェスに行きました。ただこのnoteでは結局グラストしか更新してなかったので他にも参加した海外フェスを年内ギリギリまで更新して行こうと思います笑

さてグラスト参加のため、せっかくイギリスに行くからにはいくつか他のフェスや街にも行ってみたいと思っていたのですが、その中でも行きたかった街の一つがスコットランドのグラスゴーでした。

そしてそのスコットランドでまず出てくるフェスといえば?で最初に思い浮かんだのが今回参加したこのトランスミットフェスティバルです。

このフェスについて

トランスミットフェスティバル / TRNSMT Festival

スコットランド最大の都市グラスゴーで行われる3日間のフェスティバル。開催場所は市内の公共公園であるグラスゴーグリーン。公園は街から徒歩圏内であるためトランスミットは都市型のフェスティバルといえます。

開催時期
2022年7月8日-7月10日(例年7月第2週)

フェスの歴史
トランスミット・フェスティバルは2017年から始まった比較的新しいフェスです。これはその前まで行われていた「T in the Park」というフェスの代替え的な位置付けで始まったためです。T in the Parkは1994年から2016年まで開催されており、最盛期で20万人以上が来場しイギリスでも2番目の規模を誇った巨大フェスティバルでした。しかし2016年の開催中に死亡事故や薬物事件などが発覚しそれが原因となりその年をもって終了となりました。そのためポッカリ空いたスケジュールに名称も会場も変更して新規のフェスが翌年にスタートとなったわけです。これだけ聞くとこの流れのフェスで治安は大丈夫なのか?となりますが、市内公園で行われる以上キッズも大人もいて危険な匂いもまったくしないフェスでした。

音楽ジャンル
今年はPAOLO NUTINI, SAMFENDER, NILE RODGERS & CHIC, THE STROKES, LEWIS CAPALDIなどが出演しました。

チケット購入
僕は5月に3日券を購入しましたがその時の価格は手数料含め
£202.85でした。

2023年のチケット価格
3日券:£182.50(+BOOKING FEE)
1日券:£79.00(+BOOKING FEE)
チケット購入ページ

購入後は登録したメールアドレスに電子チケットが届きます。

開催場所

グラスゴー市内を東西に流れるクライド川沿いにある巨大な公園、グラスゴーグリーンで行われます。街の中心からは南東に位置し中心部から徒歩で行くことが可能です。


現地到着から会場周辺まで

グラスゴーの街へはマンチェスターから鉄道で入りました。到着したのは長距離列車が主に発着するセントラル駅です。

参考までに飛行機でグラスゴー国際空港に到着した場合、街へはエアポートエクスプレスバスが便利なようです。
参考:ローカルバス利用でお得!グラスゴー空港〜市内中心部アクセス方法(2021年時)

セントラル駅を出るともう街の中心です。市内交通はバス、鉄道、地下鉄がありますが、繁華街は基本徒歩圏内で歩いて回れます。少し離れた観光スポットなどへはバスや地下鉄などが便利でした。

会場のグラスゴーグリーンへは近くまでバスが通っていますが、僕は3日間繁華街から歩いていきました。セントラル駅からだと徒歩20分以内で行けます。

クライド川沿いをずっと歩いて行き、木々が茂るマクレナンアーチの門が見えてきたらここが西ゲートです。


フェス情報の必需品

公式APP
スケジュールの組み立てだけでなく、タイムテーブルの変更など開催期間中様々なアナウンス通知が来ますので公式アプリは必ず入れておきましょう。

Spotify
公式のプレイリスト。既に2023年の出演者が揃っています。


リストバンド交換

グラスゴーグリーン西ゲートは街に近いため、初日に正午過ぎに行ったらめちゃくちゃ並んでました。

入場チケットは、このticketmasterのQRコードを見せて入場します。TRNSMTではリストバンドは配られずに3日間ゲートでこのQRコードを見せて入場しました。

また、チケットをチェックするゲートあたりは非常に電波が悪くてインターネットに繋がりにくいです。QRコードの表示がめちゃくちゃ遅かったのであらかじめ準備しておくことをお勧めします。

公式サイトもApple Wallet や Google Pay Walletにダウンロードすることをお勧めしていますね(MOBILE TICKETSの項目

【ここは注意!!】
気をつけてください
会場は一度入ると当日中は再入場ができません。
PASS OUTの項目

QRコードでの入場は1日1回だけしかスキャンできないようで、ゲートを通過して会場内に入るとその日の効力を失うようです。これはちょっとデメリットですね。。


会場(ステージ)の様子

大きい公園とはいっても会場はそこまで大きくはありません。ステージはライブパフォーマンスを行う3つのステージとDJブースが2つでした。

MAIN STAGE

ちょうど会場の真ん中にあるメインステージ、基本的にここはずっと見てると思います。みんな溜まるので夕方過ぎになると奥の方まで非常に人口密度が高いです笑

KING TUT'S STAGE

東の端にあるメインに次ぐステージ、グラスゴー市内の同名のライブハウスと関係あるようです

RIVER STAGE

川沿いの小さなステージ、アコースティックなど多かったかな、このあたりは休憩に丁度いいです


The Boogie BAR

南にあるDJブース。何気にずっと混んでてかなりカオス。キッズが多くて近寄り難かった。。


公園内には観覧車とか他にも遊べるところがあります


ステージから離れたこのあたりも休憩ポイント



個人的ベストパフォーマー

THE STROKES
とりあえず、最も見たかったのがこのストロークス。見るまでは若干フェス向きでないような気がしていたけど、良かったな。ジュリアンはマッチョだったな。


NILE RODGERS & CHIC
大御所ナイルロジャースも出演。シックだけじゃなく作曲した往年のヒット曲をバンバンかけててもうこれで元取った感がしたな笑


THE SNUTS
今回一番印象に残った地元スコットランドの若手4Pバンド、スナッツ。イギリスのまさに正統派のロックバンドといった感じで大物になりそうな雰囲気。ヒット曲「Glasgow」は街歩きの時もよく聞いてた。


GRIFF
グラストでは外してしまったが昨年のデビュー作から推しているグリフも非常に良かった。


WET LEG
今年のインディーの顔といっても過言ではないウェットレグ。これまたグラストでは見るのをグッと我慢してトランスミットで見ようと思ってたけど、直前でメインステージに変更になって大きなステージで見れて最高だった。


WOLF ALICE
ウルフアリスもグラスト見れなかった組。ここではタイムテーブルがゆるいから被りで見れないなんてことはまずありません、メインステージは正直全部見れました笑


EASYLIFE
サマソニにも来た、今イケてるグループ。イージーライフ。スタッフの誕生日祝う感じもイケてたわ。


LEWIS CAPALDI
地元ルイス・キャパルディが最終日のヘッドライナー。キッズたちの熱は一番熱かった。ほんとに地元の気のいいお兄ちゃんみたいなルックスなのに歌わせたらトンデモないっていうまさに王道のパッケージ。この「Someone You loved」の大合唱、これこそ地元フェスの真骨頂。感動したな。



周辺環境

気候
気温は過ごしやすい温度ですが、日差しがとても強いです。ステージ周辺は日陰が少ないので結構焼けました。日焼け対策をしっかりして、疲れたら木陰で休憩などしてしっかり休みましょう。

お金・言葉
会場ではクレジットカードが使えました。(Visa・Master)
普通にお店の人の言葉くらいだと、スコットランド訛りとかあんまりわかんなかったですね。そのくらいの範囲ならよく聞く別の言語ってほどもないと思います。

食事
屋台はたくさん出てます。ただキャパも多いので昼時はどこも行列です。

ギリシャのギロ。ケバブみたいなもんですね


相変わらずのチップス(フライドポテト)ここのは凝ってて美味しかったな


巨大ソーセージホットドックも定番


フィッシュアンドチップスこれはスコットランドもイングランドも同じ。 


インターネット・電源
会場にWifiはありませんでした。街ではスタバやネロなどカフェでWifiが使えます。電源も必ずといっていいほど見つかります。また今回の旅でお気に入りになった「Black Sheep Coffee」はイギリス全土にあります。タッチパネルで注文するので英語が苦手でも余裕です。

こちらはロンドンのカナリーワーフ店


宿泊
フェスの影響かどうかわかりませんが、この時期のグラスゴーはかなりホテルが高くて、しかもかなり埋まっていて困りました。この後エディンバラにも行ったんですが、グラスゴーより観光地であるエディンバラの方がホテルは探しやすかったですね。行かれる方は早めに宿を取った方がいいと思います。

泊まったホステルも満室でした



グラスゴーの街

グラスゴーはスコットランドで一番人口が多く、観光だけでなく生活圏としてちゃんとした都会です。中でも歩行者専用のメインストリートである、ブキャナンストリートやジョージスクエア周辺はいつも賑わっていました。

繁華街、ブキャナンストリート


街の中心、ジョージスクエア

この街で一番印象に残ったのは、とにかくどこに行くにも坂・坂・坂だということです。しかもこれが結構な急坂で、川沿いから離れるに従って上っていくようになっています。ここを歩き回るのは結構大変で、観光でこれならこの街で暮らすのはほんと大変だなって思いました。

川に向かって下っているのでほんとどこにいくにも坂ばかり

少し離れた場所に「リバーサイド博物館」という交通博物館があります。ここはザハ・ハディド氏が設計を行った貴重な博物館です。やはり外観は非常に独特です。

ザハ・ハディド氏設計の外観
中も交通博物館らしくみてるだけで楽しい乗り物がいっぱいでした。

ガイドブックに必ず載っているマッキントッシュの「ライトハウス」(服の方じゃないです)建築が興味ある方はマッキントッシュ巡りも。

ライトハウス(右のレンガの建物)

何気に面白かったのが地下鉄。世界で4番目に古いというのもあってか、ホームも電車もとにかくめっちゃ小さい笑。1路線で周回してるので「リバーサイド博物館」や「ケルビングローブ美術館」など行く時に使いました。

ホームが小さすぎる

街中でどれだけフェスの情報を発信しているかで、街とそのフェスの関係がなんとなくわかります。トランスミット開催中は広告をたくさん見かけたのでちゃんと大きなフェスだと感じました笑


困ったこと

前述の再入場禁止ですね。これ全然気づかなくて、午前中のステージ見て一回宿に帰ろうと思ったら再入場ができないけどいいか?って聞かれてそこで知りました。こんなに街に近いから会場を入ったり出たりしたかったのですが、結局朝から終演まで会場にいることになり、この日は流石にかなり体力がキツかったです。


最後に

地元グラスゴーっ子がたくさんやってきます。キッズ多めで会場が広くない分人口密度も多いのでアウェイ感はやや強めでした笑。ただ街に泊まりながらいける野外フェスなので非常に参加しやすいフェスだと思います。おまけに夏のフェスシーズン真っ只中なので街から街へ他のフェスのはしごをしながら参加してみても面白いんじゃないでしょうか。


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