Sziget Festibal 17 / 回想-シゲトフェスティバルでの興奮と洗礼。
実に何年振りでしょうか、今年の夏はフェスに行くことなく終わりそうです。まだほとんどのフェスが中止もしくはデジタルで代変えイベントを行なっている状況ですが、最近はソーシャルディスタンスを保って開催されるフェスがちらほらと出てきましたね。ただこういうフェスに行くのも現状それなりの覚悟がいるので今の所はあったとしても行くかは難しいところです。
ということで今年はフェスについて書くことがないなぁと思っていたのですが、実は過去に行ったフェスでまだ書いていないものがあるので、せっかくなのでそれらについて思い出しながら書いてみようかと思います。
今回は3年前の2017年に行った、シゲトフェスティバルについてです。
ただこの頃はnoteを始める前で、特に記録することを意識しているわけではなかったため、記憶を頼りに書いていきますのでその辺ご了承いただければと思います。今後行かれる際はご自身で最新の情報を確認してくださいね。
このフェスについて
シゲトフェスティバル / Sziget Festival
Sziget と書いてシゲット(以下シゲト)と読める人は海外フェス好きか、ハンガリー語を勉強している人くらいでしょうね。シゲトは中欧ハンガリーの首都、ブダペストで行われる巨大ミュージックフェスティバルです。このフェス、ヨーロッパでは抜群の知名度を持つ夏フェスで、参加者の半数以上が外国(特に西ヨーロッパ)からやって来ます。1週間というとても長い開催期間で行われることからもヨーロッパでも最大規模を誇る音楽フェスティバルです。
開催時期
2017年 8月9日-16日(例年8月2週目の水曜日から1週間)
フェスの歴史
シゲトとはハンガリー語で「島」という意味でその名の通りブダペストの中心から北側に位置する、ドナウ川に浮かぶ「 Óbudai-sziget=オールドブダ島」で行われることからそう名付けられました。
シゲトは1993年に地元ハンガリーの出演者のみで第1回目が開催された時は、4万人程の動員だった中規模フェスティバルでした。しかし2回目にEurowoodstock(ユーロウッドストック)というラベルがつき本家のウッドストックからのアーティストが出演したことで、一気に10万人以上を動員する大規模フェスティバルに躍り出ます。その後も動員は伸び続け今では1週間の開催期間に50万人以上が訪れる超マンモスフェスとなりました。自然の中でキャンプを張り、ピースフルな雰囲気な中1週間のロングラン開催されるところからヨーロッパ版バーニングマンと呼ばれているとか。ちなみに僕が行った17年はシゲト25周年のアニバーサリーイヤーでした。
音楽ジャンル
開催期間中1,000以上のパフォーマンスが行われることからも様々なジャンルのアーティストが出演します。ブルース、ジャズ、ワールドミュージックなど割とジャンル別にステージが分かれていましたね。
17年は Wiz Khalifa, Kasabian, The Chainsmokers, Mahor Lazerなどがヘッドライナーでした。
チケット購入
チケットは通し券と1日券がありました。僕は最終日のみの参加だったため1日券を買いました。ただオフィシャルからではなく某チケットサイトにて買ったため後々痛い目を見ることになります。。。
チケットとは別にSziget Citi Passというのを買いました。これは入場チケットとは別のもので、市内交通機関(空港へのシャトルバス含む)が無料になったり、温泉などの観光施設も無料で入れたりするブダペスト観光がお得になるパスです。今確認すると色々な種類が売っていますね。
オフィシャルページ
開催場所
前述の通りブダペストの北側に浮かぶ島、オブダイシゲットが開催地です。Google Earth の地図を見てわかる通り、ブダペストの街からすぐの場所にあります。
Google Earth リンク
現地到着から会場周辺まで
日本からハンガリーへの直行便はありませんので乗り継ぎもしくは陸路で入国することになると思います。僕は飛行機で入り、南東部に位置する「リスト・フェレンツ国際空港」に到着しました。ここから市街地へ行く方法はいくつかありますが、調べたところバスと地下鉄を乗り継ぐと安くいけるようだったのでその方法で行ってみました。
まずは地図右下の空港からバス「200E」番に乗り終点の「Kőbánya-Kispest(クーバーニャ・キシュペシュト)」駅まで行きます。ここから地下鉄M3が走っていて中心部まで連れて行ってくれます。
3年前の情報なので現在と異なるかもしれません。ご自身でチェックを。
参考サイト:【保存版】ブダペスト市内から空港のアクセス(写真付)
ここからは街からシゲトフェスまでの行き方です。この時は下の地図のようにいくつかこの島に入れる方法がありました。ボートで入ることも出来るようです。僕は最も一般的であろう、左上の "K BRIDGE" を渡って入りました。
島までは緑色が可愛い近郊列車の「HEV(ヘーヴ)」に乗って近くの駅まで行きました。 "Batthyány tér(バッチャーニ広場)"で乗り、 "Filatorigát"だったか "Kaszásdűlő"どっちで降りたか忘れてしまいましたがどちらにせよ乗ってから20分もすればついたと思います。
駅からは数分でリストバンド交換所に着きます。みんなぞろぞろと行くので迷うことはないです。こちらがKブリッジ。ここを渡ると入場ゲートがあります。
リストバンド交換
ここで交換だったんですが、前述の某チケットサイトで購入したものはまさかの二重チケットで使用不可でした。他の人が先にチケットを使っていたんですね。そのサイトは値段が安かったり、ソールドアウト済みのチケットを販売したりしているので、もちろんそういうリスクもあるんですが、ここでちゃんと痛い目にあいました。こういったものは買わないに越したことはないです。幸いチケットは余っていたのでその場でチケットを買って入場できました。みなさんは絶対にオフィシャルから買ってくださいね。
またもし同じような状況になってしまったらチケットカウンターでチケット使用不可の証明書を発行してもらってください。大きなフェスではこう行ったことが起こるのでスタッフの人が一筆書いてプリントなどをくれます。(その後某サイトにメールで事情を説明し、このプリントを送りお金は返金してもらいました。ただかなりの時間を要しましたが)
フェス情報の必需品
公式APP
マンモスフェスなのでもちろん公式アプリあります。タイムテーブルや地図としてだけではなく、電子マネーのチャージなどもここから出来ました。
会場(ステージ)の様子
17年のステージ配置です。見た目小さそうですけどかなり距離あります。
記念写真スポットです。
どの道にもお店がぎっしり並んでいるところでスケールでかいなって思いましたね。
夜にオープンするダンスステージ。
こちらがメインステージ。
こちら屋根付きステージ。
こちらはワールドミュージックのステージ。
最終日だからみんな寝てたのかな。夜の方が人すごかったです。
島になってるので、本当に現実世界と分かれてる感じがします。1日だけではもったいなかったなぁ。
個人的ベストパフォーマー
Alt-J
この時一番見たかったのはAlt-Jでした。 17年のヘッドライナーはEDM祭りでしたが、そんな中Alt-Jは堂々最終日を埋めてました。
Dimitri Vegas & Like Mike
アフターパーティはディミトリヴェガ。みんな棒振って盛り上がっててなんか日本的だななんて思った記憶が。
Birdy
イギリスのシンガーソングライター。夕方のいい時間帯にしっとり歌ってました。まさかこの次にこの場所でカラーパウダーパーティが行われるとは。。
ブルーグラスのバンド
名前忘れちゃったんですけど、ブルーグラスのこのバンド、深夜だったけど踊ったなぁ。いやーしかし名前出てこない。
周辺環境
気候
8月の日中は大体、30°近くまで上がるみたいです。日本ほど暑くはないですが、確かに日光が強かった印象がありますね。この時はカラーパウダーイベントでみんなぐっちゃぐちゃでした。
お金・言葉
ハンガリーの通貨は"フォリント"です。300フォリントで大体107円(20年8月現在)くらいです。観光地なので現金だけでなくクレジットカードなどの使えるマークもかなり見た印象です。
言葉はハンガリー語ですが、ブダペストは一大観光地なのでお店では英語が通じます。
食事
ハンガリー料理はほとんど食べなかったんですが、中央市場が有名だというのでそこのフードコートで、名前なんていうかわかりませんが野菜たっぷりのこれを食べました。言われるがままにオススメをお願いしたらこんなに盛られてしまいました笑。さすがにこれは行き過ぎ、結構な値段だったので注文の際はちゃんといらないものはいらないと言いましょう。
ブダペストには世界一美しいと言われているマクドナルドがあります。エッフェル塔を設計した "ギュスターヴ・エッフェル" が設計したそうです。 確かに豪華で綺麗でした。でも美しいマクドナルドって他にも聞いたことあるような。。場所はブダペスト西駅にあります。
インターネット
当時会場でのWifiはありませんでした。
泊まるところ
僕はキャンプをしなかったので、街中のホステルに宿をとりました。前述の行き方の通り、街から30~40分で着くので、キャンプでなくても行くことができます。このハイブリットタイプは屋外フェスでも敷居がぐっと低くなっていいですよね。
ブダペストの街
「ドナウの真珠」と称される美しく歴史の古い都市ブダペストですので観光地として発展しており、この季節は観光客が沢山いました。
街は王宮側のブダと市街地側のペストにドナウ川を挟んで東西に分かれています。こちらはブダ側の王宮から市街地を眺めたところ。夕方から夜は特に綺麗でしたよ。
ハンガリーは温泉が有名な国です。前述のシゲットシティパスでは1回無料で街の温泉施設などに入れるので、この時は有名な「ゲッレールト温泉」に行きました。水着を着て入るので温泉というより温水プールって感じです。
大きいので色々なプールがありました。
ブダペストの地下鉄は歴史が古く、このM1ラインはロンドンの次、世界で2番目に古い地下鉄だそうです。めちゃくちゃ小さな車体でしたよ。
困ったこと
困ったことは前述のチケットに関してでしょうかね。まぁ自分が悪いのでこのフェスで困ったことは思い出せません。その他でも英語も割と通じるし観光地として見るところが沢山あるし街自体に魅力が沢山あります。フェス全体の1週間いたわけではないのでその辺のキャンプ生活がどうなのかはわかりませんが、不安であれば街に宿を取ればいいので割と気軽に行けるフェスだと思います。僕のように試しに1日だけ行って見るのもいいですしね。
最後に
このシゲトがヨーロッパに来て初めてのフェスでした。たった1日だけの参加でしたが会場の巨大さに驚いた印象があります。会場のどの道にもびっしりと出店が並んでいるのはフジロックなどとはスケールが違うなぁと思いましたね。
大都市ブダペストの街も観光しながら、自然の中のフェスも楽しめるというなかなかありそうでない、良いシチュエーションのフェスだと思います。8月始めの開催ですので少し早いお盆休みで行けるフェスですよ。