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キンモクセイの甘い香りに包まれて。温暖化の影響?二度咲きはあるか?

あなたの街では、もうキンモクセイは咲いていますか?

今年は遅いなあと待ちかねたキンモクセイが、地元でやっと咲きました。


やっと自宅の近くで咲きました!

一週間ぐらい前から、「あれ? 香るね」「そう?」「少し咲いてる気がする」「そうかな?」なんて会話があるたびに、地元のキンモクセイの木を見ていたんですが、緑の米粒みたいな固いつぼみばかりで、なかなか花にお目にかかれない。

それが、昨日ふわっと香ってきて、「今度こそ!」と見たら、黄色く丸い米粒のような、やっぱりつぼみの状態で。
咲き始めてはいるけれど、まだまだ一部……という感じでした。

それが、今日の帰り道は、香りが甘くて、甘くて。
──来たよ!
──いよいよ来たよ!
──見て見て、こっち!

そうそう、これこれ!
ちょっと暴力的なぐらいの、ほかのことを考えていても、意識を向けざるを得ないくらいの圧倒的な香り!

2024/10/16 東京

夜目にもあざやかに、たっぷりと咲いていました!

数日で花の盛りは終わってしまいますが、その間、秋の香りを楽しみたいものです。

例年の開花時期は?

例年では、私の周辺では、キンモクセイは10月4日頃に咲くことが多いと記憶しています。

今年は暑さが去らないせいか、12日ほど開花が遅れたように思います。

キンモクセイは二度咲く?

キンモクセイ、年によっては、二度咲きするのも見ました。パッと咲いた花がわっと散って、しばらくしてもう一度わっと咲くんです。
遅れて咲いた今年はどうでしょう?

気候変動との関係についての論文があります

↓こちらのサイトでは、「キンモクセイの二度咲きは、温暖化の影響では」という仮説を立てて、実験された論文があると紹介しています。

↓こちらが、上記の記事の元になった論文(2011年)です。

外界気温から3℃ 加温した環境でキンモクセイを育成したところ……。

その結果,加温処理によって開花の開始は遅れ,開花期間は長期化した。また,花ごとの開花日数は,開花期の後期に開花した花で短縮化された。さらに,加温によって開花期に複数回のピークのある2~3度咲き現象が引き起こされた。

「夏季から秋季にかけての気温がキンモクセイの開花に及ぼす影響」(2011年)日本緑化工学会誌

……なのだそうです。

今後の予測。もしかしたら……

複数の条件が絡むでしょうから断言は難しいですが、残暑の影響でヒガンバナもキンモクセイも開花が遅れた今年、もしかしたらキンモクセイは長く咲き、しかも二度咲きするのかもしれません。

命の不思議ですね。
ぜひお近くにキンモクセイが咲いていたら、観察して見てください。


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