トーチトワリングと灯油 追記版 豊橋市トーチトワリングチェックリスト
トーチトワリングに灯油が使われる。
灯油は相性がいい素材であれば、そこで燃焼をするという液体である。
単体よりも、何かに寄生して、そこで火をつけるサブ的であるが、強力なものである。
トーチ棒の先端に綿の素材のタオル、雑巾を巻き、そこに灯油を浸し、そこに火をつける。
トーチトワリングマニュアルにおいては、具体的に綿100の雑巾、衣装と具体的に指示されている。
ここでお気づきだろうか?綿?綿100の素材推奨?の衣服を着て演舞しろ?というのはどこのマニュアルだっただろうか?
今は100円でも綿100のタオルが買える。
トーチだけでなく、ストーブの芯にも使われる素材である。
つまり、相性がいいのである。
綿と灯油、今回の事故では、灯油を絞らずして、被害児童の衣服等に灯油が垂れていたことが判明している。
今回の素材は綿との混合素材であることが判明しているが、灯油が垂れた衣服においては、それが無視できるほど危険度があったといっても過言ではない。
このサイトによれば、混合素材ポリエステルがあるほうが、着火まで時間が早く、全体燃焼まで時間がかかるというが、灯油が付着した時にはそれが一変するだろう。
つまり、相性がいい綿と灯油、ここをトーチの火が通常の引火時間より短い時間で引火し衣服に燃え広がり、それは単体の衣服の時よりも激しく早く、そして鎮火には時間がかかるという、悲劇を生んだと推測される。
つまり灯油を含んだ、綿100の服だろうが、綿とポリの混合素材だろうが、その燃焼は、灯油を含んでいない場合とは様相を異にし、ストーブの芯に綿が使用されていることを鑑みると、着火の時間が非常に短いから採用されているからであり、今回のトーチ事故において、教員が灯油を絞らずしてトーチ棒を生徒に渡したことにより、トーチがだらだら衣服等に垂れ、演舞中に児童の洋服には灯油が染み込んでおり、着衣着火の危険性が増していた。事故当時のビデオを見ると、火の玉が3度児童の前でぶつかるのであるが、2度目の衝突、そのあとに一度児童はまた回すのであるが、左手が右袖口をかすっており、その時に着火していると考える、そしてそれは通常の綿混合の着火より早く衣服着火しているのは、まさしく、灯油が染み込んでいた証拠となりえると考える。
コックの服において、綿100のものが推奨されるのは、多少燃え広がるのに時間がかかるが、その間に適切な消火措置が期待できる場合だ。
確かに化繊の燃焼において、皮膚等への強力な付着が通常の火傷の様態とは違うために、化繊が避けられるというのもひとつの合理だが、根本的に問題は
それで解決するわけではない。
豊橋市のトーチトワリングにおいても綿100としているが、それは現実的妥当性を考慮したもので、万全な防火対策ではない。灯油をきちんと絞ることを確認することなどのアナログの確認方法では、きちんと伝わらず、教師の経験則によることが多く、また同じ被害が出る可能性がある。
それを改善するためには、どのくらいの力で絞るのか?また絞った後の灯油量はどのくらいであるのか数値化することだがそうではない。
豊橋のトーチトワリングのリストは以上の点において欠陥があり、到底是認できるものではない。事故から学んではいないともいえる。
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