トーチトワリング 2 消火方法の異常さ
生徒の火を消すために、足で生徒の腕を踏んだとされる。
確かに火を窒息させるために足で踏む行為は、例えばタバコなどの火を足で踏んで消すなどがあったであろうが、今回の行為は到底是認できない。
その理由としては
1、火がついてから7秒間以上たっており、初期消火とは違い広範な火傷をしている可能性が高いため患部を踏みつける行為ともなり、火を窒息させるメリットよりもデメリットも並行して存在するためにその行為は全く是認できるものではない。本来着衣着火の初期的な消火活動の一環である、ドロップ、ダウン&ロールは火が付いた瞬間に自ら転げまわることにより鎮火をはかるもの、または近くに水などがないために緊急的に行うものである。今回の場合は児童の監督責任者である教師がいたものの、あたかもタバコの火をけす行為で生徒を足を踏みつけた。火を鎮火させる目的で踏んだとしても、その結果火と皮膚をより密着させ火傷の程度をより重篤なものとさせた可能性が非常に高い。
では教員はあの現場ではどのようにすべきであったのか?
初期消火に失敗したのであるから、まず生徒を寝かせて、水をかけることであった。立っていると頭に火が引火する可能性があった。その場でしゃがみ、寝させ、水をかけることの指示があれば、火傷の重篤度は現在のものよりは低い可能性があるといえよう。
2、生徒の腕を足で踏む行為は、緊急性が高いとは言え人道的に許されるものではない。しかもその緊急性が消防署が提唱しているやり方を大きく逸脱したものであればなおさらである。
遅きに失した、いわゆるたばこ消火法は、その効果からも、人権面からも、まったくお話にならない稚拙なものであったと結論できる。
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