否定を意味する не の位置が変な文を見かけるのですが、なぜですか?(ロシア語生徒さんの質問NO.44)

こんにちは!

私は現在、21名の方にロシア語をオンラインと対面方式でほぼ毎日教えております。その中で、受講生さん達から日々質問を受けます。その中の一部をこれより定期的に配信していきます!あなたのロシア語学習の一助、最低でも励みになれれば幸いです。

🍏質問:否定を意味する не の位置が変な文を見かけるのですが、なぜですか?

回答: ロシア語は語順が極めて自由な言語ということで有名ですが、何でもかんでも自由というわけではありません。語順が変わることで、文全体のニュアンスが変わってしまう場合も多くあります。

多くのロシア語の文章には動詞、もしくは最低でも述語が存在しますが、杓子定規のように否定の言葉が必ずこれらの語句の直前に置かれるとは限りません。

そして、неはその文が一番強調したい語句の直前に置かれると覚えておけばざっくり正解となります。

例) Придумал это не он. これを思いついたのは彼ではない。

否定する語句をонの直前に置くことによって、動詞ではなく、動作主を否定していることを強調します。

また、前置詞を必要とする場合、否定する語句は前置詞の前に置かれます。

例)
Мы построили дом не для тебя.
我々は君のために家を建てたわけではない。

Пока я не в твою пользу.
私はまだ君の味方ではないよ。

Она уехала не в Японию, а в Китай.
彼女は日本ではなく、中国に去っていった。

このように、не は置かれる場所によって文全体のニュアンスが変わってしまうので、例文を暗記するときや読解のときに注意しておく必要があります。

以上です。

本日もどうもありがとうございました!


いいなと思ったら応援しよう!