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日常の会話口語のロシア語はとにかく難しい

ニュース記事は難しいという感想をロシア語の生徒さんから聞きましたが、口語のロシア語もかなり難しいです。

文法通りではないので、口語を鍛えるためには参考書ではなく、中上級者がドラマを見たりネイティブと暮らすなどして自ら体得していくことが求められます。

例えば、толькоをтока 、нормально をнормуль 、 одиннадцатый を
одинцтый と発音するネイティブも沢山います。

Не бойся を Не боИсь など、誤用も沢山あります。

通訳をされている生徒さんもおっしゃっていましたが、俗語を多用する男性や飲み会での通訳が一番辛いとのことでした。

南阿蘇村の湧水群と現地のトマト

私も一時期通訳をしていたとき、日本人の依頼主側から、ロシア人同士の談笑や仲間内のジョークで笑っているところがあれば、些細なことでもいいのですべて通訳してほしいと頼まれていましたが、私も勿論のこと、熟達の長年プロの通訳の方達でさえ、ほとんどの場合訳せませんでした。

その逆もまた然りで、日本人同士の話をロシア人通訳が訳せないことも多かったです。

さとう好明先生でも、現役時代はアネクドートは半分しか理解できず、毎回ドキドキしていたとのことです。

口語だと、前後の単語の発音が同化したり連結したりすることも多いです(リンキングのようなもの)。

①【ТС→Ц】
*Этот самый .... が”Это цамый”に聞こえることがある。
*поговорить с тобой が поговори цтобойに聞こえる。
(そもそも動詞原形のтьは、直後の単語の最初の子音に吸収されやすい)

②【子音ДやБの欠如】
*будетが、буетに聞こえる。
*происходитが、происхойтに聞こえる。
*тебе/тебяが、те/тяに聞こえる。

いろいろあります。


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