ロシア語の単語や例文は何度復習しても記憶に定着しないです。(ロシア語の生徒さんからの質問集!!NO.31~NO.35)
私は現在、21名の方にロシア語をオンラインと対面方式でほぼ毎日教えております。その中で、受講生さん達から日々質問を受けます。その中の一部をこれより定期的に配信していきます!あなたのロシア語学習の一助、最低でも励みになれれば幸いです。
🚩回答
ロシア語の動詞の命令形は不完了体と完了体の使い分けで、命令される相手が受ける印象が異なってきます。一応、理論的な文法上の規則で言うと、不完了体動詞から作られる命令形のニュアンスは、概ね以下の通りになります。
動作の継続
例: Говорите громче. もう少し大きな声で言ってください。提案、勧誘
例: Входите, пожалуйста .どうぞ、お入りください。許可
例: Да, открывайте. はい、開けても宜しいですよ。強い要求
例: Открывай! 開けろ、こらっ!禁止
例: Не трогайте. 触れるな相手への無関心
例: Решайте сами. ご自分で決められてください。
このうち、4), 5) に関しては、
不完了体動詞がその性質上、元来持つ「緊迫性」と関りがあると思われます。
ですが、ご質問の通り、1)~6)のニュアンスは同時に矛盾なくすべてが共存しているようには感じられません。特に3), 4)は真逆のニュアンスです。
これは、日常生活のあらゆる局面(シチュエーション)に命令形が大きく影響されるからです。
例えば、同じ「открывайте」でも、その場の雰囲気が明らかに、(窓などを)開けるのが当然な空気感である場合は、4)のように「強い要求」として、激しい口調でこう叫ばれます。
一方、会話の相手が「開けてもいいですか?」と尋ねてきた場合、その返答として「許可」を与える場合は、普通の(穏やかな)口調で同じく不完了体の命令形としてこう回答するという形になります。
その場の雰囲気を読み取って、ロシアンネイティブは完了体か不完了体か、そしてどのような口調で言うのかを自然と選択しているということになります。
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🚩回答
答えは一つ、「人それぞれ、千差万別」です。ただ、私がこれまでに交流があった人やインターネット上でのロシア人同士の会話を見ての日本人に対する印象は、次のような傾向があるように思えます。
◆親切で愛想が良い
◆穏やかで笑顔が多い
◆自分よりも集団の意志を優先
◆原爆を落としたアメリカ人に対して好意的
◆ナイーブ、子供のように純粋な人が多い
◆表面上は親切だが、熱い友情や連帯感はない
◆勤勉で頭が良い◆男尊女卑が根強い
◆目が小さい、細長い
~日本人男性のイメージ~
◆身体が小さい、ひ弱に見える
◆中性的な人が多い
◆女性へのエスコートが苦手
◆金銭的に余裕がある
◆奥さんの為に時間を充てない
◆騙されやすい
◆優しい、ニコニコしている
◆性的趣向が強い
~日本人女性のイメージ~
◆身体が小さい、幼く見える
◆ほとんどの人が茶髪に染めている
◆目を大きく見せる化粧をしている
◆ファッションに敏感
◆落としやすい、ガードが弱い
◆旦那さんに黙って従う
◆謙虚で親切、優しい
◆痴漢やセクハラを我慢している
海外からの他民族に対するイメージなので、基本的に少し見下すようなところはどうしてもあると思います。日本でも他民族の特徴に関する話題では見下げたような発言をする人も多いです。
政治的な側面では、ロシア人からの視点では日本は「アメリカの保護国」です。つまり、軍隊の指揮権がアメリカにあり、内政、外交ともに米国の許可なしでは何もできない国に見えているようです。
文化的な側面では、特に知日家、親日家でもない普通のロシア人からしてみれば、中国とほとんど同じ文化を持った国です。
ただ、ロシアには親日家が多いので、日本の文化に非常に通暁している人も多いです。
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🚩回答
まず、ロシア語は日が浅い人ほど、忘却と再記憶を何回も繰り返して、初めて覚えられるものだと諦めることが重要です。
私の感覚だと丸2~3年勉強して、初めてロシア語は格変化や動詞の変化、新しい単語の記憶にようやく慣れてくる感覚です。生徒さんを見ていても、最初は全然覚えられなくても、年を追うごとに覚えられる速度が大きくなり、キャパシティも段々と広くなっていっています。
また、重要かつ頻出度の高い単語ほど様々な参考書、問題集、you tube、ネイティブとの会話など、様々なシチュエーションで繰り返し出てきます。
単語や例文、文法事項などは初見で覚えるよりも、2回目、2回目よりも3回目と、見たり聞いたりの繰り返しの回数が大きくなるほど、サクサク覚えることができるようになります。
「何かこの文法聞いたことあるな?」「聞いたことあるような単語だな?」と思って答えを確認してみたら、「あー、昔やったな。そうだった、そうだった!」と思い出す感覚を得た経験は誰にでもあるはずです。実はこの時こそ、記憶力はきちんと強化されています。
強烈な印象として頭に残るからです。これが初見のものだと、「ふーん、なるほどね」ということで1回目の学習は終わってしまいます。
つまりは、「覚えられない」「すぐ忘れてしまう」と思い悩む時間があったら、一つでも多くのロシア語の勉強となる教材にぶつかって波に揉まれた方が良いということです。そうすることで、前述の通り、忘却と再記憶の回数を高めることができるし、「ロシア語脳」に頭を慣らして、覚えるコツが自然とつかめるようになっていきます。
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これらの名詞は具体的な個数として表すことができないため、複数形の変化が控えられる傾向にあります。
例えば1個の水、1つの時間という表現は日本語で考えても想像がつきにくいです。
このため、несколько (いくらかの)、сколько (どのくらい)、много (たくさん)などといった数量を表す数詞(数量数詞)にこれら不可算名詞が結びつく場合は文法上、単数の生格に変化します(※逆に可算名詞に結び付く場合は複数の生格に変化します)。
~不可算名詞の単数生格の例~
*много воды 大量の水
*сколько времени どのくらいの時間
*мало снега 雪が少ない
前置きが長くなってしまいましたが、不可算名詞の中には多義語(複数の意味を持っている単語)である単語もあります。
例えば время は「時間」という意味の他にも、「時代」や「季節」という意味を持っています。こういった意味では具体的に個数として数えられますので、文脈上、複数形として登場することも多いです。
例)
*времена года 四季
*на все времена いつの時代であっても (※ロシア国歌歌詞)
このように、同じ単語でも異なった意味として用いられることによって可算名詞として認識される場合は、複数変化になることがあります。
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以上です。
本日もありがとうございました!
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