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翻訳機の性能向上で人間は外国語学習をやめてしまうか?

翻訳機が日々性能を向上させているので、将来的には外国語を学ぶことがなくなるのではないかという予想はあります。

結論を言うと、個人的にはそういう未来が来るのはだいぶ先だと思っています。

先日、ウクライナから避難してきた少女が日本人の受け入れ家族と食卓を囲む時間に、互いに翻訳機を通して難なくコミュニケーションを取っているシーンがテレビで放映されていました。

彼女はロシア語で

”Выучить японский язык. Хочу выучить, как можно лучше.”
(できる限りたくさん日本語を学びたい)

と言っていました。勿論このような 日常会話程度のレベルの文章であれば、翻訳機がエラーを起こしても人間関係にもつれは生じてこないと思います。

私は通訳をしたことがありますが、長年のプロの通訳ほど、実は単に言語どうしを翻訳して相手に伝えるだけでなく、人間と人間の微妙な感情の変化を察知して、お互いにトラブルが起きないように微調整し続けています。

例えば、一方の人が意図せずとも相手の国の文化を軽蔑するかのような発言をした際、上手な通訳はその発言をわざと訳さなかったりすることもあります。 こうした百様のTPOに応じた絶え間ない調整はまだまだAIでは実現できないと思います。

また、翻訳機に頼るよりも、一方が相手の言語を少しでも話せると、それだけで信頼関係は構築されやすくなります。

この少女も「日本語をたくさん知りたい」と言ったのは、日本での実生活において何かすら自分なりにその必要性を感じ取っているからだと察します。

ロシア語は世界的にメールやZOOMを通して、日本に興味のあるロシアンネイティブに勇気をもって是非積極的にコンタクトを取ってみるのはいかがでしょうか? きっとロシア語を勉強することの新しい意義が見つかると思います!

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