「3級試験のリスニングの解法のコツはありますか?」(ロシア語の生徒さんからの質問集!!NO.36~NO.37)
私は現在、21名の方にロシア語をオンラインと対面方式でほぼ毎日教えております。その中で、受講生さん達から日々質問を受けます。その中の一部をこれより定期的に配信していきます!あなたのロシア語学習の一助、最低でも励みになれれば幸いです。
🚩回答
やみくもに例文を全部覚えようとしても後が続かないので、私は以下の3つの基準を設定することをお勧めしています。
①その例文の和訳、各単語の語法、文法事項を把握していること。
②自分にとって、実用性があること。
③その例文がもし日本語で書かれていた場合、ロシア語に翻訳することができなかったであろう例文。
以上、3つの基準をすべてクリアした例文だけに絞って、ノートに残して復習用に回します。
①では、例えば使われている動詞の目的語が何格支配するのか、なぜその文では不完了体が使われているのかなどの文法事項を説明できる必要があります。
また、動詞や名詞、形容詞などの活用変化も言えるようになることが重要です。なぜなら、あなたが実際にロシア語を話すときは、その場に応じて、単語を様々な形に変化させなくてはならないからです。
②では、自分が実際上の生活で使えそうな例文の暗記を優先するということです。 ロシアの都市部に住んでいる人は火砕流や噴火の話とは無縁なので、そのような例文は優先順位を落としてもよいと思います。
③は、例えば、
В хорошую погоду мы часто ездим на велосипеде.
というロシア語の例文が和訳できたとしても、では、 「天気の良い日は私たちはよくサイクリングします。」という日本語をロシア語に訳せるかどうかを確かめてみるということです。
この文はすくなくとも、先ほどの火砕流の話よりも日常会話での実用性は高いのではないでしょうか。 仮にこの文を暗記用に回すのであれば、
①の次の点をきちんと押さえておくことが重要です。
●в+対:天候を表す
●часто: 頻度を表す副詞
●ездить: 移動の動詞のうちの不定動詞。 「乗り物で往復する/ぐるぐる回る」
●на+前: 移動手段を表す
以上、この3つの基準を当てはめれば、今の学習段階で覚えるべき例文は絞られてくるはずです。
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🚩回答
時間的な余裕があれば、リスニングが始まる前に問題文を一読することをおすすめします。
ですが、リスニングの直前に問題文や選択肢を全て把握し、頭に留めておくというのは現実的にはなかなか難しいと思います。
ですので、問題文や選択肢を慌てて無理に全部覚えようと踏ん張るのではなく、まずは各問題のキーワードとなる単語をできる範囲でメモしておくだけでも、心の余裕がだいぶ生まれてきます (むしろレベルがこの段階であれば、選択肢には目を通さない方が良いです。)
例えば77回の3級試験リスニングで考えてみると、 問題文10個をさらっと読み流すだけでも、
*Таня дочь Тани (ターニャの娘)
*Ира помнит (イーラは覚えている)
*поездка в Москву (モスクワ旅行)
*театр (劇場)
*опера (オペラ)
*день рождения мужа Тани (ターニャの夫の誕生日)
などといった単語が目に入ってきます。 また、これらだけでも、ターニャと夫、その娘が家族構成として物語に登場してくることも事前情報として把握することができます。
これだけでも正答率は確実に上がってくるはずです。 試験ではリスニングの前の「文法」「露文和訳」「和文露訳」パートに120分が与えられているので、最後の5〜10分を残しておき、リスニングの事前把握のために充てるというやり方を考えても良いかと思います。
以上です。
本日もどうもありがとうございました!
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以上です。
本日もありがとうございました!
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