Vancouver物語8
【Vancouver物語8】
**ビクトリア編**
ブッチャートガーデンを後にし、バスで30分ほどかけてビクトリアの街へ向かう。ビクトリアは州都であるが、なんでこんな不便な場所にと思いながらも、非常に美しいヨーロッパ風の街並みが広がり、ディズニーシーのようだと表現してしまうほど素敵な場所だった。
ビクトリアに来たら「ブルーフィッシュレッドフィッシュ」という店でフィッシュ&チップスとクラムチャウダーを食べるのが人気のようで、滞在時間2時間半のうち1時間を行列に並ぶのに費やした。同じツアーの参加者も一緒に並んでいたが、途中で姿を消し、しばらくして戻ってきた。今から並んでも食べられないかもしれないと不安が募る。妻は娘に「私たちがあなたの分も購入してあげるから伝えてこい」と指示し、娘は難なくそのミッションをこなした。そのツアー参加者は片言の日本語で「ありがとうございます!」と感謝の言葉を返してくれた。
フィッシュ&チップスはタラが定番だが、オヒョウが美味しいと聞いていたので、オヒョウにチャレンジ。クラムチャウダーもこの店のオリジナルで、少しオレンジがかった色味で、スパイシーで独特の味わいがクセになる。具もたっぷりで、ココナッツフレーバーが加わり、他にはない風味が楽しめた。とても美味しかった。
ビクトリアは小さな街だが、Patagoniaがあり、皆で旅の記念にパーカーなどを購入。時間がなく、お土産屋さんで少し買い物をしたらすぐにタイムオーバー。ここからバスで1時間半、フェリーで1時間半、さらにバスで1時間。ホテルに着いたのは21時30分を過ぎていた。
レストランに行くのも面倒なので、ホテル近くのポキ丼屋でテイクアウェイ。どうやって注文するのかシステムが分からず困っていると、なんと店員は日本人でスムーズにオーダーできて良かった。揚げ物とパンが多かったので、さっぱりとしたヘルシーな野菜を欲していたが、ちょうど良い食事となった。Sサイズでも十分な量があり、15ドル程度。数日過ごすと15ドルがお得に感じるようになってくる。4つの丼を購入し、半分は明日の朝食にしようと思っていたが、気づけばペロリと平らげてしまった。息子も最近は身長が伸び、娘よりもたくさん食べるようになった。娘も日本にいる時よりもよく食べ、少し肥えているようだ。ホストファミリーに鍛えられているのだろう。二人とも超えて肥えて素晴らしい。そういう私たち夫婦も、この旅行で少し太ってしまい、どうしようもない。
ダブルベッドに寝る肥えた夫婦の間に入ってくる肥えた娘。いつ以来だろう、3人で川の字で寝るなんて……。ちょっとじんわりした気持ちになったが、さすがに狭くて私は息子と一緒に寝た。