東日本大震災・原子力災害伝承館に行ってきた
※以下は、私のメモをもとに書いていますので、ご了承ください。
7月25日(月)、伝承館を訪れた。
中に入ると、高校生ぐらいの団体客が30人ほど並んでいた。
自販機でチケットを購入。大人600円。すぐスタッフの方が、「10:00から語り部講話がありますよ」と話しかけてくれたので承諾。その場所まで案内してくださった。椅子が10脚ちょっと並べられた小さな部屋(ワークショップスペース)に自分もいれて5名。土日はもっと人が多いはず。
<震災は、現在進行形>
双葉町の「標葉(しねは)せんだん太鼓保存会」の今泉氏の講話を聞くことができた。「『標葉せんだん太鼓』は創作太鼓、それを伝統太鼓にしたい」という思いで活動してきたとのこと。震災当日は、翌日の講演に向けて、太鼓などはトラックに積んであったそうだ。
そして、原発事故により双葉町に全町避難指示が出される。
今年の8月30日に、ようやく11年ぶりに双葉駅前の一部は避難指示が解除になるそうである。
今泉さんは、「震災は、現在進行形なんです。」そう語っていた。
<マウイに響く せんだん太鼓>
今、標葉せんだん太鼓は、ハワイのマウイ島でも演奏されている。正しくは、マウイで継承されていると言った方が正解だろう。
その経緯が、「盆唄」というドキュメンタリー映画になっている。初めて知った。
マウイで活動している人々は「いつか、双葉にみんなもどってきて演奏できるようになったら、お返しします」と言ってくれているそうだ。
<つなげる>
震災後、伝統芸能を守ろうとしている御婦人の映像を見た。
(今泉氏の講演ではなくて、同館の他の展示場所の映像だったと思う。)
次のようなことを語っていたと記憶している。
「何もなくなって、伝統芸能ぐらいしか残せるものがないんです。」
訪れた人が大事なものを感じ、それを伝えていこうとする場所に、伝承館がなっていくであろう。