覚悟はあるか。

この前、一級建築士を目指しているという人に相談されました。

まあ、昨年学科は合格したけど製図がダメだったと。
「どうしたら良いですか?」と

でもちょっと雰囲気がふわっとしている気がしました。
試験に対してどうするかよりも大事なことがあります。

「覚悟はあるか」


あなたには一級建築士の資格は必要ですか。
絶対に取らなくてはいけない資格ですか。
資格を取るために頑張りますか。
そして一級建築士になった後、責任感を持って業務に向かうことができますか。
責任を負う覚悟はありますか。

ただ資格を取る為の方法論を教えるのは簡単です。
しかし私はこうも考えます。

きちんとした責任感を持った一級建築士を世に送り出したい。


私が一級建築士をとった時は耐震偽装事件の後で試験自体が難しくなった時でもありました。しかしそれよりも何でこんな事が起きるんだというモヤモヤしたものがありました。

一級建築士は命を預かる重要な仕事です。ビルなら何千人の命を担保する安心・安全な建物を作らなくてはいけないし、住宅でもそこに住まう人が安心するシェルターの機能を持っていないといけません。

だから生半可な気持ちでは出来ないのに、なんでこんな事が起きるんだと。

そして私が一級建築士を取得した年は2011年。

より建築の無力さと大事さを痛感した年でもありました。


だから投稿している時もしっかりとした考えの一級建築士の人が増えればいいと思っています。
だから覚悟が必要だと私は思います。

さて最初に相談してくれた人はどうだったかというと、この話をした後真剣な目で一級建築士になりたいですと言ってくれました。

この人の中では覚悟が決まったようでした。
今年も覚悟を持ったきちんとした考えを持った一級建築士が増えそうです。


今、一級建築士を目指している方は一度自分の覚悟を見つめ直すと良いと思います。

偉そうに聞こえたらごめんなさい。でも本当なんです。
私は適当に仕事をする一級建築士なんていらないと思う。
だからこういうことを言います。
資格を取る以前に大事なことなので。




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