図面が綺麗でも合格しない。

○図面が綺麗でも合格しない。

一級建築士製図試験では図面を綺麗に描く練習をひたすらする所があります。しかし製図試験はそれだけでは駄目なのです。

図面は綺麗に越したことはありませんが、それはある程度で大丈夫です。
何が描いてあるのかしっかり読み取れる図面であれば良いということです。

植栽を綺麗に描く。
陰影をつける。
包絡をしっかりする。
寸法線にグリグリ。
こういう綺麗に見せるのは時間がある時だけで充分です。
時間があるときだけ!

じゃあどういう図面が合格するのか。

○ゾーニング・グルーピング・動線計画

今年の課題は基準階型ではなくゾーニング型です。
ゾーニング型はゾーニング・グルーピング・動線計画がしっかり出来ていないと合格は難しいでしょう。

まずゾーニング。異なる部門が混ざりあうように配置してあると管理しづらいですし、利用者もわかりづらい。シンプルでわかりやすい構成として各部門をゾーニングして区別することが重要です。
加えて同じ階に異なる部門がくる場合は各階ホールで分けて、左はA部門・右はB部門というようにしっかり分けることが重要です。

次にグルーピング。
分けられている部門内で用途が似ていたり、関係性・講師の有無など与えられた条件からまとまった方が利用者にとって良い要求室をまとめることが必要になってきます。

そして動線計画。
避難しやすい・利用者と管理者動線の交錯がない・各要求室へアプローチしやすい(利用者がわかりやすい)などが大きな動線計画の重要な部分です。
また外部の駐車場・駐輪場などからのアプローチも重要です、ここでも利用者動線と管理動線の交錯は避けるべきです。(屋内よりは屋外の交錯のほうが減点が少ないと言われていますがやるべきではないです)

この3つが出来てやっと土俵に乗れる状態。
これが出来ていない人は土俵にも乗れません。


○マーカーを活用してゾーニング・グルーピング・動線計画を学ぶ

上の重要な3つを学ぶにはマーカーで学んでいくのが有効かと思います。
詳しくは前に書いた記事をどうぞ!

この3つが出来ていない人はしっかり勉強しましょう!
自分で手に入れた問題には必ず解答例がついています、自分の解答と解答例をマーカーして見比べてみましょう。色がアチラコチラに飛んでいたらグルーピングやゾーニングがうまく行っていません。
縦コア(EVと階段)の位置が近すぎたら、二方向避難が難しいかもしれません。ただマーキングするので無く、自分の案が何がだめなのかしっかり考えてメーカーをしましょう!

それでは今日のまとめ。

○図面が綺麗でも合格しない。余裕があったらきれいに描く。

ゾーニング・グルーピング・動線計画が今年の肝

マーカーを活用してゾーニング・グルーピング・動線計画を学ぶ


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