日本全国の工場巡り〜岐阜羽島のキルティングコート〜
こんにちは！ファクトリエ代表の山田（tocio_yama）です。
ファクトリエは「語れるもので、日々を豊かに」をミッションに掲げるファッションブランドです。日本のこだわりを持った工場と一緒に「良いものを長く着る」をテーマに商品を作っています。※100%日本製です
"長く愛用して頂く"ため、
-縮み、色あせなどの品質
-シルエットにこだわったデザイン
-適切な修理（交換）
を心がけています。
日本各地のアパレル工場へ
さて、日本のアパレル産業は、染めや織りの伝統と手の込んだ技術によって、世界に誇る高品質な商品を生み出してきました（今も生み出しています）。このnoteでは、毎月様々な地域を訪問し、「ぜひ知っていただきたい」と思う素晴らしい技術を持った工場をご紹介しています。
直近で訪問した秋田、岡山、長崎、石川・富山、熊本、大阪、福岡、愛知、広島、埼玉を訪問し、紹介てきました。さて、今月は「岐阜」です！
岐阜県羽島市に位置する縫製工場「ネクトリー」。
その名を聞けば、アパレル業界で知らない人はいないほど、確かな技術と品質へのこだわりで業界を支えています。特にキルティングジャケットの製造においては、「これまで何着作ってきたかわからない」と語るほどの経験値を誇り、そのノウハウが凝縮された一着が完成しました。
軽さと暖かさを兼ね備えた理想のアウター
キルティングジャケットの最大の魅力はその「軽さ」と「保温性」です。ネクトリーのアウターも例外ではなく、軽量ながらも体温をしっかりと閉じ込める構造が特長です。中綿を挟み込んだナイロン生地が冷気を遮断し、冬の寒さでも快適に過ごせます。「コートは肩が凝る」「車の運転が多い」といった方に向けた、動きやすさと防寒性を兼ね備えたデザインです。
表地には高密度ナイロンタフタが使用され、防風性や耐久性、透湿性が高いのが特長です。この生地は、光沢感が絶妙で、ビジネスシーンにも溶け込む上品な雰囲気を持っています。一方で、裏地には「高密度リップストップ」を採用。摩耗に強く、滑らかな触感を持つこの素材は、日常使いに求められる耐久性と快適性を両立しています。
コーデュロイ素材を襟やポケットに配することで、視覚的にも触覚的にも心地よいアクセントを与えています。このコーデュロイは肌当たりが柔らかく、着丈やシルエットとのバランスも抜群。細部へのこだわりが、「ただのアウター」に収まらない高級感を演出しています。
地場産業との連携で生まれる「最良」
ネクトリーの強みは、その立地条件にもあります。尾州産地に位置することで、近隣のキルティング工場と密接な連携が可能。
ネクトリーのジャケットは、古来より親しまれてきたダイヤモンドキルトを採用しています。その起源はイギリスで、もともとは馬用のブランケットから始まり、後にファッションアイテムとして発展したものです。ステッチの均一性と生地の光沢感が、他の製品との差を明確にし、安価なものとは一線を画す高級感を醸し出します。さらに、家庭の洗濯機で気軽に洗える点も嬉しい配慮です。
中綿の選定やスパンボンド（不織布）の挿入といったディテールまで、頻繁なやり取りと妥協なき姿勢が反映されています。一般的にはコスト削減のため省かれる工程も、ネクトリーでは「品質第一」の精神で丁寧に仕上げています。
産地内の工場がタッグを組む
「高品質であること」と「着心地が良いこと」。この二つを追求し続けるネクトリーのものづくりは、単なるトレンド商品では終わりません。むしろ、2年後、3年後も愛用される普遍的な価値を持つ製品作りを目指しています。その背景には、職人たちの情熱と膨大な経験が息づいています。
岐阜羽島の地で生まれたこのキルティングジャケットは、冬の日常に欠かせない一着となることでしょう。その軽さと暖かさ、そしてデザイン性に、ぜひ袖を通して感じてみてください。
https://factelier.com/products/list_search.php?maker_id=95
現場からは以上です。
最後までありがとうございました！^^
また来月も、よろしくお願い致します。
山田
《これまでの記事》
1.D2C創業、最初の壁を超えるための5つの基本
2.ものづくりについて
→D2Cブランドの99%はプロダクトで決まる
3.ファンづくりについて
→お客様をファンに変える。熱エネルギー型のブランド論
■ファクトリエ《ベストバイアイテム》
（最後に）
私自身がアトピー性皮膚炎であることから、肌悩みを持つ方向けの商品を開発しています。
現在は主にレディース中心ですが、もし洋服に困っている方がいましたら、ぜひ気軽に私のSNS宛（山田のTwitter）にご連絡ください。繊維の面から情報も記載しています。