こんまりさんとのプロジェクトがスタートします
こんにちは、ファクトリエの山田です。
本日から、こんまり(近藤麻理恵)さんと「毎日にちょっとしたときめきをプラスする」をコンセプトにしたコラボアイテムがスタートします。
このnoteでは、そのコラボレーションのきっかけやどんなこだわりがあるか?を書きたいと思い、筆を取りました。
ファクトリエとは
ファクトリエのミッションは、「語れるもので、日々を豊かに」。
日本各地のこだわりを持った工場と一緒に「語れる」洋服を作っています
(700工場を訪問し、55の工場と提携しています)。
-トレンドではなく、何年間も愛用できる品のあるベーシック
-一流ブランドを手がける工場の技術を引き出した着心地
-日本のものづくりを応援し、継続する環境づくり
上記のコンセプトを大切に、ものづくりをしています。
「人生がときめく片づけの魔法」を読んで
2019年の年末、冬休みの宿題として、私が会社のメンバーに出した課題図書がこんまりさんの本でした。
-物が増えて豊かになっているはずなのに、幸福度は下がっている
-マインドフルネスやヨガが流行っているのに、心が落ち着かない
この本に書かれているのは、自分の身の回りが片づいていること、つまり、ときめく物と生活している「心の状態」こそが大切で、物があるだけでは幸せになれないと書かれていました。
2019年に放送されたNetflix「人生がときめく片づけの魔法」では、全8話を通し、さまざまな世代、人種、家庭の問題が、片づけによって解決されていく感動のストーリーを観られます。何度も観て、片づけは人生を豊かにするんだ、と実感しました。
片づけの一環で推奨されている、「自分にとってときめくものかを、手に取って確認すること」は、まさに自分自身に”語れるか”の確認作業であり、同じ未来を目指していることに共感していました。
はじまりは、卓巳くんとの出会いから
友人、知人に「こんまりさんのやっていることは素晴らしい」と話し続けていたところ、フォリオの甲斐くんが、偶然にも知り合いがいると教えてくれて、甲斐くん→かずまさん(甲斐くんの友人)→川原卓巳さん(こんまりさんのご主人で、KonMari Media Inc. CEO)と繋がることができました。
メッセンジャーを見返すと、2019年の12月25日(クリスマス)に初めて川原さん(以後:卓巳くん)に連絡していました。クリスマスの夜に連絡なんて何とも運命的で、エモいですね。笑
オンラインミーティングでお会いすることができてからは、毎日にようにメッセージでやり取りし、昨年春に初めてお会いできることに。
実は、そのときの日本滞在は、そのほとんどの時間を一緒に過ごすことになるほど、「日本の魅力」や「地方の可能性」について意気投合し、語り合いました。
同時に卓巳くんのこれまでの経験や生き方は、たくさんの人に伝えた方がいいと思い、以前出版でお世話になった元日経BP(現ダイヤモンド)の編集者、日野なおみさんと宮本恵理子さんを紹介。その後、三人の化学反応によって、「Be Yourself」が誕生します。
一緒に、ときめく物を作らない?
何か一緒に仕事をできたらいいなと考えていた矢先、卓巳くんから
「片づけをした方が、ときめく洋服を、ときめくカバーで保存したいという方が多いんだ。その上でまだ麻理恵さんが気に入っている洋服カバーって、この世にないんだよね。一緒に作れたら面白いかなと思って」
と連絡をもらいました。
「それは、こんまりさんらしいし、ファクトリエのものづくりとしてもチャレンジしてみたいから、ぜひ一緒にやらせて欲しい」と即答。
6月から、こんまりさんを中心とした商品開発チームと企画がスタートし、デザイン、生地、縫製、付属品(ボタンやファスナー)の打ち合わせを重ねていきました。
オンライン会議で、イメージの擦り合わせを行います。
こんまりチームの皆さんと、どういった形・仕様が日常生活で使いやすいか、喜んでいただけるか、様々な種類の洋服カバーを確認します。
クローゼットに入る時の、大きさ、長さ、重さはどのくらいがベストか?
生地の分量はどれくらい使うべきか。
生地の質感ひとつとっても、色、風合い、厚さで熱く議論しました。
-生地が厚ければ高級感や重厚感はでますが、どうしても重くなる
-逆に生地が薄ければ軽いのですが、どうしてもシワになりやすくなる
最終的には帆布の老舗工場さんに生地を作っていただき、特別な生地が織り上がりました。
またファスナーも同様、色、風合い、取っ手のデザイン、ライナーの質感にはこだわりました。ボタンの種類も同じく(木目調がいいか、水牛の角がいいか・・)。笑
みなで、ものづくりの現場へ
こんまりチームとファクトリエの生産チームは一緒に、ファクトリエの提携工場にも訪問しました。
ファクトリエが大切にしている「工場選定基準」や「工場のこだわり」「語れる商品づくり」について紹介し、一緒にものづくりの目線合わせや理解を深めていく時間になりました。
(ファンシーヤーンで有名な米富繊維さん)
(ユニークで斬新な糸を企画デザインする佐藤繊維さん)
日本で一等級のカシミヤを扱うカシミヤ専門工場のUTOさんでは、実際にものづくりを体験し、その難しさも体験していただきました。
ほとんどランチも取らずに、工場訪問を続けてましたので、夜は工場の感想を共有し合う大切な時間でした。
そして、完成した商品は・・・
近藤麻理恵さんが国内で初めて企画開発から参加した商品は、デザインはもちろん、使用する生地やパース、全てにこだわりがつまった自身も「ときめく」商品たち。
第一弾商品となる、衣装カバー2種類と皿カバー1種類の計3種類は、本日からファクトリエのサイト上で予約販売を開始しました。
https://factelier.com/content/konmari/
1) 衣装カバー:天然素材と使いやすさにこだわり
シーズンオフの洋服や出番の少ないセレモニー服など、お気に入りのお洋服をホコリや日焼けから守ってくれる衣装カバーです。ボタンつき衣装カバーは、シャツやワンピースなどの薄手のものは 2 枚程度、ファスナーつき衣装カバーはアウターなら 3 枚程度をまとめていれることができます。環境にも配慮した生地を選び、ファクトリエが提携する日本の工場で作りました。
2) 皿カバー:食品用のラップがわりに。繰り返し使えるお皿カバー
ラップがわりに食器やボウルにかけてお使いください。食品の入った器だけでなく、保管している器をホコリや汚れから守るためにカバーしておくのもOK。小鉢から大鉢まで対応する4サイズのセットです。素材はオーガニックコットン 100%。やや薄手ながらふくらみがあり、柔らかな肌ざわり。ムラのある風合いが奥行きを演出してくれます。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回の商品作りを通して、一人でも多くの方が、「ときめく物に囲まれた生活」を送っていただけると嬉しく思います。
また本企画は、すべて「予約販売(受注生産)」です。そのため申し訳ございませんが、ご購入いただいてから少しお待たせすることになります。
ファッション業界において洋服の過剰生産、廃棄は問題となっており、できるだけ適量を生産し、長く愛用いただけるサイクルを作りたいと考えています。ぜひ、ご理解いただけますと幸いです。
追伸
この素晴らしいチャレンジの企画を機会をくれた卓巳くん、近藤麻理恵さん、サンディー、Yukoさん、正樹さん、本当にありがとうございました!
引き続き、よろしくお願い致します。
https://factelier.com/content/konmari/