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サウジアラビア石油精製施設攻撃の真相と黒幕

みなさんこんにちは、増田俊男でございます。



すでに報道でご存じの通りサウジアラビアの石油精製所二か所が、イエメンのフーシーというテロ組織(イランがバックについているテロ組織)のドローンに爆撃され、サウジアラビアの石油生産量が半減するという事件が起きました。

今日はこのフーシーのサウジ直撃の真相はどこにあるかというお話をしたいと思います。

- サウジ石油精製所攻撃について -


サウジアラビアの石油精製所というのはサウジアラビアの生命線で、サウジアラビアは石油精製生産なくしてサウジアラビアなしといっても過言ではない、それほど石油・原油の生産はサウジアラビアにとって重要であり、まさにサウジアラビアの生命です。

当然のことですがサウジアラビアはこの石油精製施設を守るため、ありとあらゆる手を打っており、この石油精製所の上空および周辺はカモメ一匹立ち入れないというくらいのセキュリティに守られております。
そのためドローンやミサイルが石油精製所を攻撃することは不可能ですが、フーシーのドローンが簡単に石油精製所を攻撃、爆破しました。この事実は私からすると漫画みたいなお話なんです。

私はアメリカで開催される防衛会議というものにたびたび出ておりまして、特に中東の防衛会議ではいろいろな意見を申し上げてきました。その中でもサウジアラビアとイランの問題については特に詳しいため、今回の件はまるで子供だましのようなことが起こったと思っております。あくまでも証拠がないので推察になりますが。

- 不可能であった攻撃 - 

まず第一にフーシーはドローンを持っておりますが、それを飛ばしてサウジアラビアの主要精製施設を攻撃することは絶対にありえないことなんです。つまりフーシーにはできる話じゃないわけです。


分かりやすく説明しますと、フーシーのドローンがサウジアラビアの石油施設を攻撃したことは紛れもない事実ですが、「不可能なことができてしまった」事実に注目をする必要があります。私が常に申し上げている通り、中東、アジア、東ヨーロッパであろうといろいろな闘争や戦争が起きていますが、これはすべてアメリカの内戦の縮図であると。

トランプ大統領を支持する勢力と、現状維持をするためトランプと戦う勢力があり、これが俗にいうアメリカのシビルワー(Civil War)内戦なんです。
まだどっちが勝ったという段階ではありませんが、トランプ大統領は着々と事を進めて目的を達成する方向に向かってることは事実です。

具体的には軍産複合体といい、アメリカの軍事産業ペンタゴン国防総省CIA諜報機関CNNをはじめとするマスコミが一体になっています。

議会の中に特殊なコミッティや委員会があり、それぞれの代表が集まり協議をしてるという事実はもう何十年も前から続いてることです。そこでいろいろな戦略そして軍事的軍事行動を支持および合意に基づいて実行してきました。

どういうことやってきたかという具体的なお話は何時間あっても足りないので、簡単に結論を伝えさせていただきます。

-対トランプ勢力の軍産複合体-

戦後のアメリカの軍事支配をヘゲモニー(hegemony)覇権といい、アメリカの軍事覇権とドルの経済・金融覇権というものは、この分散複合体によってコントロールされ進められてきわけです。わかりやすく説明すると、世界にいろいろな紛争を起こすとそれを取り締まる警察官としての役割をアメリカが担い軍事世界を支配、覇権を握るドルを基軸通貨にして「ドルなきところに経済なし」というドルを世界の通貨としてきました。そしてその通貨の自由裁量権を握り、通貨や金利をアメリカの自由に設定して世界経済というものを支配してきました。

そのためアジアはもとより東ヨーロッパから中東からいろいろな紛争を起こし、紛争を歓迎するというのが軍産複合体なんです。紛争があって初めて警察官が支配できるため、とにかく紛争をどんどん起こして拡大するというのが指針であり、アメリカの覇権の必修事項です。



ただし北朝鮮がアメリカに届く核ミサイルを持った以上、アメリカの核の傘もなければ覇権もありません。また中国もアメリカに負けないほどの核兵器を持っており、中国のICBMがアメリカのホワイトハウスを直撃することはお茶の子さいさい、中国と覇権を争うことはナンセンスです。トランプは一日も早く世界に広がってるアメリカの軍事基地を全部閉鎖してアメリカに引き上げる撤兵撤退をさせる方向で動いています。

撤兵・撤退のためには北朝鮮と合意をして北朝鮮の脅威をなくせば韓国や日本にいるアメリカの軍隊軍事基地は不要になり、自然に撤退することが可能です。アメリカに覇権がない今、この状況を一日も早く解消してアメリカはアメリカだけのものにする、そして世界に警察官(アメリカ)がいなくなった際にいろいろな紛争が起こり、アメリカの軍事産業にとってはプラスになるという流れです。

しかし、日本はアメリカの兵器を買う最大の顧客で、韓国や台湾もアメリカから兵器を買ってるので、在韓米軍、在日米軍が撤退するということになれば目先の利益はなくなります。この現実の利益にしがみついてるのが分散複合体でトランプ大統領は一生懸命和平を進めています。

例えば、トランプ大統領はイランのホメイニーとの対談に関しても環境が整えば実現する、またイラン側もトランプ大統領との対談をしてもいいという流れになっています。いわば和平ムードが進んでるわけです。その最中にイランがバックであるフーシーが不可能なことをやってのけてしまった。イランとトランプ大統領との間で対談あるいは和平という兆しが見えてきたところでこれが壊されてしまったと、サウジアラビアとイランとの間で一触即発の状況に戻ってしまいました。これがトランプに敵対する現行勢力、俗にいう分散複合体なのです。

今回の事件は命に代えても惜しくない、サウジアラビアにとってそれほど重要な原油精製施設が防衛網を突破されドローンで攻撃された。サウジアラビアの防衛網を突破すること自体あり得ないことですが、世の中には不思議なことがあるわけです。

まあセプテンバーイレブン(9.11)がなんで起きたかということを知っている私にしてみれば決して不思議なことではありません。今回フーシーのドローンがこのサウジアラビアの施設を破壊したということは並々ならぬアメリカでの内戦が影響していて、トランプを敵対する側の一つの攻撃だったという風に見るとわかりやすいかと思います。


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