6.悪者
僕らただ年をとったのか
2年半の答え合わせをしよう
できることをやってきたはずだと
信じたいけど正解は分からないな
それでもなんとか
生き延びたけど
僕たちが今すぐ
「悪者」になって
あなたが戻るまで
ここで待ってる
あの夜の続きを
まだ見てみたいから
あの時に信じた
「あとちょっと」が
積み重なっているのが
今日の景色だ
僕らは取り戻せるんだ
まだ行けるまだ行こう
後ろ姿に送られる賛辞
悔いがないなら
確かに素晴らしいこと
「惰性」という野次に反論はないさ
続けてるってのも
美しいよな
僕らは
拒まれた
だからこそあなたを
拒まないから
僕たちはとっくに
「悪者」になった
存在すらも全て
偽善と言われた
こんな世界にまだ
染まりたくないから
何度も聞き飽きた
「あとちょっと」は
全てが繋がってた
今日が証拠だ
僕らが作り直すんだ
まだやれるまだやろう
いつしかこの日々を
忘れてしまっても
僕らは待ってるよ
落ち合おう、いつでも
またここから
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コロナ禍初期、感染者の出たライブハウスに営業停止を要求する投書や貼り紙をしたり、イベントを延期・中止してくださいと僕らのSNSにDMを送ってきていた人たち。今もまだ自分や大切な人たちが感染することなく、同じ心持ちで過ごしているんでしょうか。
世間一般の人には諸悪の根源でも、僕たちにとってお客さんからお金を頂いてライブをするというのは、みんなが会社に行って仕事をするのと同様に「生業」です。
この世界の歴史も、ヒーロー映画も、結局は勝者の物語。物語では「悪者」とされていても、悪者からすれば物語の主人公だって悪者。人間の数だけ正義があって悪がある。
じゃあ僕は悪者なりに悪者なりの正義を貫こうと思いました。
ステージの上からしきりに聞いた「あとちょっと頑張ろう」
まだまだかつてのライブハウスやフェスの景色は戻りません。
自分が放ったものも含めて嘘になってしまったかもしれないけれど、バンドもお客さんもみんながそれを信じて行動したおかげで、少しずつ緩和されたライブハウスの条件、フェスの開催があると思っています。
手放しに今の状況を享受するんじゃなくて、それでもルールを守りながらライブハウスに通ってくれたみんなに心からの感謝を。
今はまだ来れない人のことも、僕らは待ってるよ。
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