フィンランド現地企業のサウナ付き会議室
フィンランドに転職する少し前の2016年にオウルに出張した時のことは以下の記事に書きました。
その時オフィスに「会議用のサウナ」があると知りました。以下引用します。
2018年3月にフィンランド現地法人に入社してオウルのオフィスで働き始めた時にオフィスの中を案内してもらったのですが、その時はジムについてるサウナについては使い方も含めて説明してもらいましたが会議用のサウナには行きませんでした。でもチャンスはすぐにやって来ました。
サウナ付き会議室初体験
2018年5月に仕事してたらOutlookのinvitationが来ました。組織の枠を超えてみんなで集まってサウナに入ろうという他のチームの社員からの呼びかけでした。フィンランド人はあまりそういうことしない人たちで会社の飲み会も後で出てくるクリスマス会(フィンランド語でpikkujoulu)を除けばいっさいやらないので、今考えると非常に貴重な話でした。なお、会議用サウナというよりも「サウナ付き会議室」は通常の会議室と同様に事前に予約さえすれば誰でも使えるということも知りました。
同じチームの同僚に参加するか聞いたらするというので私も参加することに。呼びかけをした社員がまとめてピザを注文してくれるというので事前にピザを選んで、この頃はMobilepayは使ってなかったので銀行口座にアプリから代金を振り込みました。
まだ車の運転に慣れてない頃で飲酒運転は避けたかったので当日は久しぶりにバスで出社。そういえばフィンランドのN社では一般社員も会社の補助金サポートつきで車をリースすることができます。毎月の支払いのうち半分くらいを会社が払ってくれるので助かります。オウルは小さな町でトラムもなく町の中心から会社のあるエリアに行くにはバスを使うしかないのですが、バスは30分に一本しかないのでバスでの通勤は待ち時間が多くて不便です。車なら片道15分とスムーズだったので車で通勤してました。
仕事した後16時ころに同僚と別棟の最上階にあるサウナ付き会議室へ。会議室というより広めのパーティールームでテーブルといすがたくさんあってキッチンと冷蔵庫がありました。ビリヤード台もありました。そしてドアの向こうにはサウナが!実は飲み物は各自で持参することになってたのですがそれを知らなくて何も持って行きませんでした。そしたら同僚が缶ビールを分けてくれました。
最初3-4人だったのがだんだん増えて来て男ばかり12人。まずは飲みながら雑談しました。普段仕事してると同じチームの人としか話さないので他のチームの人たちと話せたのは良かったです。知り合いも増えました。17時半頃にピザが届きました。メキシカーナというのを選んだらハラペーニョ乗っててちょっと辛くてビールに合いました。一枚は食べ切れないので半分持ち帰って家で妻と食べました。
その後いよいよサウナに入ります。この時は男だけだったので全裸で入りました。女子社員も来るかもしれないと思って水着持参したけど不要でした。更衣室の奥にシャワーブースがいくつかありそこで体を洗ってからサウナへ。20人くらい入れる少し広めのサウナ室。ビールを飲みながら話しました。ときどきサウナストーブに近いところに座ってる人がロウリュしてくれました。
サウナの後タオルだけでベランダに出て外の景色を見ながらビールを飲みました。当日は天気が良くてまわりの森や遠くの海やパルプ工場の煙突から出る煙が良く見えました。その後2回サウナに入った後バスで帰宅しました。
職場のクリスマス会でサウナ付き会議室2回目
サウナ付き会議室2回目は同じ年2018年の11月9日に職場のクリスマス会pikkujoulu。なぜかフィンランドの会社のクリスマス会は11月にやることが多いです。14時からクイズやゲーム、ジンジャークッキー飾りつけ競争とかをした後、17時からサウナ付き会議室の隣の会議室でみんなで夕食。赤ワインとローストビーフとサラダをいただきました。
そして18時からサウナ。今回は部署のイベントで女性社員もたくさんいるので水着かなと思ってたのですが、なんと女性は誰もサウナには入らず、男性だけサウナに入ったので前回同様全裸でした。女子は会議室の方でおしゃべりしてて、一部の女子はサウナからタオル一枚で出た男子とソファで話したりしてました。私も同僚の女性社員とフィンランド人が好きな寒中水泳について話しました。
翌年2019年のクリスマス会に出た記憶がなかったので調べたら2019年11月は別の部署に移っててそちらの部署ではクリスマス会はやってなかったみたいです。
そして2020年4月に移った先のエスポーのオフィスにはサウナ付き会議室はありませんでした。
(おまけ)サウナ付き会議室取材NGになった話
2022年2月に当時フィンランドに住んでたライターの方にフィンランド現地企業での働き方や上司との関係性などについてインタビューしていただきました。内容興味ある方は以下の記事をご参照ください。
そのインタビューの中で、オウルオフィスのサウナ付き会議室の話をしたらライターの方が興味を持ってくれて取材できないかという話になりました。当時私はもうエスポーに移っていたのでオウルの同僚の日本人に取材への協力をお願いしました。
すると彼の過去の経験からこういう話は事前に社内に確認した方が良いとなり、聞いたところ意外とネガティブな反応が返ってきました。いわく「サウナはジェンダー平等/インクルーシブの観点であまり良いテーマではないので取材はスキップするように」とのことでした。確かに私の経験上も会議用サウナは男性社員しか使ってなかったし、そういう視点があるのもわかるような気はします。
私と同僚は「会社にサウナあるって言ったら日本の優れたエンジニアたちがオウルで働きたい!てなるよ」など交渉したのですが、結局取材NGとなりました。
以上、フィンランド現地企業N社のオウルオフィスにあるサウナ付き会議室の話でした。長めの記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!