オランダ転職活動③苦闘編
2022年のオランダ転職活動の続きです。今回は9月以降の話を書きます。
2022年1月からオランダ転職活動を始めたことは以下の記事に書きました。
8月にオランダ企業ASMLに応募したけど書類選考速攻で落ちたことを以下の記事に書きました。
9月オランダ求人検索
8月末にASMLからお祈りメールをもらったのでまた求人検索を始めましたが、これというものは見つかりませんでした。N社のオランダのポジションでコンサル系のがいくつかあったのでとりあえず応募したりしてました。
ASMLが応募後3営業日でNG回答あったので、やはりオランダも国外からの転職は難しいのかもしれないと考え始めていました。そのため、個人事業主ビザ申請して転職活動するなどいろいろな案を出して検討しました。そのうちの一つの案は後で予想外の方向に動くのですが、それはまた別途書きます。
こうなってくると選り好みをしている場合ではないということで、1月に検索で見つけていたBooking.comのポジションで自分の今までの経験でイケそうなものを見つけて9月9日に応募しました。一度オランダに転職してビザを取得してしまえばそこからの転職はハードルが下がるはずという目論見もありました。
一方で知らない企業について調べているうちに気になるものが見つかりました。
オランダがん研究所(NKI-AVL)
9月27日に求人を探していてオランダがん研究所でC++を使えるエンジニアを募集しているのを見つけました。正式名称は「Antoni van Leeuwenhoek(アントニファンリーウェンフーック)オランダがん研究所」で略称はNKI-AVL。
調べたらオランダがん研究所を含む研究チームががんの転移診断のためのスキャン検査をしていて2020年に人体の喉の奥にそれまで知られていなかった新しい臓器があることを発見したことを知りました。詳細は以下のCNNの記事をご参照ください。
私が28歳の時にガンではないですが母親が亡くなっていて、医学がもう少し進歩していればなんとかなったのではないかという思いがあり、その一方で自分が医者になることは現実的ではないと考えた経験がありました。
そういう訳でソフトウェアエンジニアという立場でガンの研究に貢献できるのであればそれは素晴らしいことなのではないかと考えました。
ただ一点募集していたポジションは短期のものでした。なのでとりあえず応募はせずに保留としました。
10月Booking.comのSREポジションで書類審査通過
9月9日にBooking.comの求人に応募していたのですが、1ヶ月後の10月5日にメールが来ました。面接のプロセスに進みたいとのことでした。オランダ転職活動で初めて書類審査通過しました。
メールによると面接プロセスの一環としてHackerRankのプログラミングチャレンジを完了しなければならないと。それで調べてわかったのですが、HackerRankはアメリカの競技プログラミングサイトです。
そのメールとほぼ同時にBooking.comのリクルータから別のメールが来ました。私の経験についてと今回の募集職種であるSenior SREについて20分~30分で話したいとのこと。
ちなみにSREはSite Reliability Engineerの略で、ソフトウェアの安定性や可用性の向上をメインで行うお仕事です。
こちらの都合の良い日時をいくつか提案した結果、10月26日にZoomで話すことになりました。SRE関連の知識について予習しておきました。アメリカ相手の時と違って時差は1時間なので午後13時からいわゆるカジュアル面接が始まりました。
なぜ今回のポジションに応募したのか、今やっている仕事はどれくらい複雑で何が大変か、などの質問に答えて30分くらいで終わりました。次はコーディングテスト。その後に進んだらSREの部署の面接と人事的面接などで計3回面接があるとのことでした。
また、もしもBooking.comのオランダのポジションで働くことになった場合はフィンランドからのリロケーションのサポートがあるとのことでした。
翌10月27日にさっそくHackerRankをやろうとしたのですがなんとアカウントが期限切れとなっていました。10月5日にもらったメールを見直したら「1週間以内に完了すべし」となっていました。
この後この件は立ち消えとなりました。今振り返るとHackerRankをもう一度設定してとリクエストすれば何とかなっていたのではないかと思います。ただ、元々この会社に対してはあまりモチベーションがなかったので何かそのままにしてしまったような感じです。まあ、縁がなかったということですね。
オランダがん研究所とABB応募
11月に再度オランダの求人を検索してABBの募集を見つけました。ABBはスウェーデンの会社というイメージでしたが実際はスイスの会社でした。オランダで募集していたのはSenior Embedded Software Engineer: C++.というポジションでした。
オランダがん研究所についても再検討しました。期間は短いのですが、とりあえずオランダに移れてビザが取れれば、そこからの転職活動は楽になるのではないかと考えました。
11月3日にオランダがん研究所とABBに応募しました。
なお、LeetCodeについてはずっと続けていて、もし面接でコーディングテストがあっても対応可能でした。
11月8日にオランダがん研究所から不合格の連絡が来ました。そして11月16日にABBからも不合格の連絡が来ました。
他にも何件か応募していましたが全滅でした。LeetCodeでコーディングテスト対策を完璧に仕上げていましたが、そもそも書類審査で不合格になっていたら面接までたどり着けません。
やはりオランダへの転職は難しいということを理解しました。2022年オランダ転職活動はいったん終了となりました。
この後の展開についてはまた別途記事を書く予定です。ここまで読んでいただきありがとうございました。