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ポーランド面接

ヨーロッパへの転職を目指して2017年7月にN社ポーランドヴロツワフのオープンポジションの面接を受けました。今回はその時のことを書きます。

私は2018年3月から2023年5月までフィンランドで働いていました(現在はフランスで働いています)。日本法人を経由してフィンランド企業に就職した経緯については以下の記事にまとめました。

上記の記事では日本法人入社からフィンランド就職まではさらっと書きましたが実際にはいろいろ試行錯誤をして約5年かかってようやくという感じでした。

フィンランドに本社があるN社の日本法人に入社してすぐに、この会社が一つの製品のソフトウェア開発を多拠点に分割してやってて、当時ヨーロッパではフィンランドのオウル、ドイツのウルム、ポーランドのヴロツワフに開発拠点があることがわかりました。ヨーロッパで働きたいと考えていた私は入社早々社内転職サイトでこの3箇所のオープンポジションを探して応募し始めました。


ポーランドヴロツワフについて

ポーランドのヴロツワフは日本ではあまり知られていないのですが、ポーランドの中でも歴史が長い都市の一つで、オレンジ色の屋根の街並みが美しい街です。(行ったことはありませんが。。。)
たくさんある小人像でも有名。こちらの方の記事がとても詳しいので無断でリンク貼ります。

ちなみにヴロツワフはポーランド語ではWrocławと表記するのですが、ポーランド語は”c”を”ツ”と読むなど発音が独特です。

そういえばポーランド人の名前ってKrzysztofとかTomaszとか”z”が変なところに入っていることが多いです。”z”を抜いたらいわゆるクリスチャンネームとして読めます(上の例だとそれぞれクリストフとトマス)。当時ポーランドの開発チームとも仕事でやりとりがあり、チャットする時に”Hi Krzysztof”とか打ってましたが、正しい発音は知りません。

社内転職サイトで応募→書類審査通過

2017年6月2日も社内転職サイトをチェックして良いポジションがないか探していたのですが、ポーランドヴロツワフで1件良さそうのを見つけました。携帯電話5G基地局ソフトウェアの全世界向けの要求仕様をまとめる仕事。当時は日本の顧客の要求仕様を海外の開発チーム向けに明確化する仕事をしていたので仕事内容的に近かったのですぐに応募しました。

それから3週間たってもう応募したのも忘れかけてた6月23日にポーランド人のマネージャーから面接したいという連絡が来ました。2013年にN社日本法人に入社してからヨーロッパのポジションにたくさん応募して来ましたが書類審査通ったのはこの時が初めてでした。

やはり専門的な知識を必要とする職種で職務経験があったのが良かったのだと思います。ヨーロッパのエンジニア職は専門職であり、そこで採用されるためには専門家でなければなりません。ジェネラリストだと転職は非常に難しいです。

さっそく面接の日程の調整をしたのですがいろいろあって面接は7月26日になりました。

面接準備

7月26日面接当日、18時からオンライン面接なので社内でミーティングルームを予約。面接の前に想定問答の回答の練習と英語の発音の練習をしました。

あと、面接の中で使うためにポーランド語で「ありがとう」を意味する”Dziękuję”(ジェンクイェン)をネットで調べて発音を練習しました。

オンライン面接

日本18時、ポーランド午前11時に面接開始。面接はオンラインで相手は3人のポーランド人のエンジニア。オンラインですがカメラは使わず音声のみ。マネージャーと面接すると思っていたのですがマネージャーはおらず。エンジニアに面接させることで技術的な理解度や説明の仕方などを見るつもりなのだなと感じました。

面接では、日本の仕様チームでの私の役割は何か、5Gで何がしたいかなど聞かれました。また、4GでのIoTの機能のCategory-M(通称カテM)とNB-IoTの違い、それぞれのメリットとデメリットについて聞かれました。これはけっこう時間をかけて扱っていた機能だったのでちゃんと説明できました。

その他に、ポーランドに来るとしたら家族も来るのか、日本の5Gでも人を募集しているがそちらに紹介しようかとも聞かれました。

面接は1時間で終了。来週には回答もらえるという話でした。面接は特に失敗したという感じはなく聞かれたことにはちゃんと答えられたので良い結果を期待しながら待つことに。

面接結果

2週間後の8月10日に結果についての連絡が来ました。残念ながら不合格のお祈りメールをいただきました。敗因はよくわかりませんでした。もっと優秀な人が見つかったのだと思います。

フィンランドに移住後にヨーロッパの各国のエンジニアの平均年収を調べたらポーランドはフィンランドよりだいぶ低かったので、この時うまく行って採用されたとしても給与が低すぎてこちらから断ることになったかもしれません。(負け惜しみです)

ちなみにヨーロッパ各国のエンジニアの平均年収を調べた結果はこちら↓にまとめました。この時は載せてませんがポーランドは200万円くらいでした。

ただこの時生まれて初めてヨーロッパの開発ポジションでの面接の経験が得られたことは後の転職活動で役に立ったと考えています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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