上腕二頭筋とアームカール
こんにちは。上腕二頭筋についての記事です。
先ずは恒例の付着位置から確認しましょう。
起始・停止
起始部
長頭:肩甲骨関節上結節
短頭:烏口突起
停止部
どちらも橈骨粗面
に付着します。
特徴としてはどちらも肩甲骨から付着する事や、肩関節・肘関節と2つの筋肉を跨ぐ2関節筋という点が挙げられます。
続いて作用を見てみましょう。
作用
どちらも共通して
肩関節屈曲、肘関節屈曲、前腕の回外に働きます。
姿勢やトレーニング種目にもよりますが、どちらも2関節筋である事から、肘の曲げ伸ばしだけでなく肩関節の動きを入れた方が効率の良いトレーニングが行えそうです。
また前腕回外の作用については、中間位ないしは回内位から回外するようなイメージでOKです。
積極的にグルグル回すようなものではありません。
橈骨・尺骨
前腕には二本の骨、橈骨・尺骨が存在します。
上記画像は手の平が上を向き、前腕が回外している状態です。
橈骨・尺骨の動きは前腕の肢位(回内・回外)に依存し、前腕が回内位になると尺骨を軸に、橈骨が尺骨に被る形になります。
これをトレーニングに落とし込んでみましょう。
一般的なアームカールは、手の平が上を向き前腕回外位にて動作を行います。
前腕が回外する事で、停止部である橈骨粗面が上を向き起始部と停止部が向かい合うことで、効率の良いトレーニング動作になります。
リバースカールのように前腕回内位、ハンマーカールのように前腕中間位では、橈骨粗面が地面に向き起始・停止が向き合わず
効率よく上腕二頭筋を刺激する事は困難になります。
たまにいますよね。
上腕二頭筋に違う刺激を、と謳ってリバースカールやハンマーカールを行う人。
ハッキリ言って微妙です。
肩甲骨の制限因子
特に短頭です。
烏口突起に付着していますよね。
これが短縮位になったら肩甲骨を前側に引っ張りそうですよね。
前に引っ張られては上方回旋、下制、内転などの動作に制限がかかり
外転動作や屈曲動作に支障をきたすことが推測できます。
一見、肩関節の可動域に関係なさそうな上腕二頭筋ですが、結構制限因子になり易いです。
身体のコンディショニングめっちゃ大事ですよ!
おわり。